乗馬の神髄バナー

Eldorado Ranchの乗馬とは?(基本的概念)


 乗馬は、人と馬とが、主従関係を厳格にした環境下で、充実した時間を共有するスポーツなのです。

 また、動物同士(人間と馬)が持つ感性でコミュニケーションするものです。
このことが実感できたとき、人間は本当の乗馬の喜びを体験できるのではないでしょうか。

 この感性の中には、言葉と違って虚飾が入り込めない純粋さがあり、この素晴らしい乗馬に親しむことによって、ピュアな自分を発見できるのかも知れません。


 馬の調教訓練とは、馬に幸せという観念を教えることだと私は考えております。

 自然界には、幸せという観念が存在しない、唯一、人間が作り出したものだと仮定しますと、はたして幸せとは何なのでしょうか。

 それは、坂道を登り、やっとの思いで峠を越えて、下り坂にさしかったとき、ホッとタメ息をつく、そんな感じが幸せのおおもとだろうと考えるのです。

 馬を調教するということは、ある試練を馬に与えるということですから、言うならば馬にとって坂道を登っていくのと同じだということができます。

馬が、訓練(試練)に耐えて、ある能力が備わったとき、峠を越えて下り坂にさしかってホッとすることができれば、それは、馬にとって、幸せという観念が誕生したということになるのではないでしょうか。
 この試練という上り坂に、馬にとって、下り坂に相当する達成感を味わえるものがなかったら、それは動物の虐待ということになってしまいます。

 人間が、もし、良いコミュニケーションのもとに馬に接してあげなければ、馬は、訓練によって、幸せという観念を持つと同時に、不幸という観念も持ってしまっているので、馬を不幸にしてしまうということになるのです。
 馬に乗る人は、すべてこのことを認識して、いつも理想的な馬とのコミュニケーションを心がけることが大切なのです。

 言葉にしてしまうと、たいへん難しくなってしまいますが、たとえば、馬になにか指示を与え、それによって馬がどんな反応をしたかをよく見、それによって、馬をほめるか叱るという対処を馬にフィードバックする。また、それに馬が反応を見せれば、その反応に対して、的確な指示を馬へ送る。
 この繰り返しを、怠りなくしていけさえすれば、馬と良いコミュニケーションができるはずなのです。

Eldorado Ranchオーナー 土岐田勘次郎


Eldorado Ranchのレッスンの特長 2000/1/23 added

姿勢についての考え方
蹄跡行進部班レッスン号令はありません。
必要以上のインストラクティングもありません。
ホースマンシップの考え方
楽しく早く上達するには?
ライダーはすべて調教師

姿勢についての考え方

バランスが上手くとれないうちは、かえって姿勢を気にすると身体に力が入り、バランスを取れなくなってしまいます。
リラックスして力を抜いて乗ることがまず最初です。

インストラクターは、ライダーの緊張や恐怖心を取り除けるようにアドバイスします。
ある程度バランスが良くなれば自然と姿勢は良くなってきますので、姿勢に対する注意は最初からはしません。

蹄跡行進部班レッスン号令はありません。
  
必要以上のインストラクティングもありません。

馬をコントロールするのは、乗っているあなた自身です。
と言ってもまったくルールがないわけではありません。
自由に乗る中で、自分の思ったとおりの所に馬を誘導するという乗り方で、馬とのコミュニケーションのしかたや、コントロールを自然な形で身に付けます。
いわゆる蹄跡は使わず、サークル(輪乗り)を中心に、フェンス(埒)からも3メーターくらいは離れたところを走行することによってそれを可能にします。
フェンス沿いを、無意識に馬なりに走行していると、馬がライダーの指示で走行しているのか、フェンスがあるから外へ行かないのかライダーが判断出来ません。これは、馬を誘導できるようになるためのチャンスを失っているのと同じです。

部班レッスンをしないということは、前の馬について行くという馬の習性を許さないということです。
馬は、あなた自身がコントロールしなければなりません。馬をコントロールするのに、ライダーの指示以外のよけいなものは出来るだけ排除しています。
このため初めの頃は、苦労するかもしれません。
しかし、それを克服したとき馬を誘導するための脚の使い方や、手の使い方、バランス、シート(騎座)そして姿勢も、うるさく言わなくても驚くほど自然に出来ているあなた自身を発見できると思います。

号令をかけないというのも同じ意味です。
馬がライダーの指示以外で動いたり、ライダーが自分の感覚で指示を出すことを妨げないようにしています。

ライディング中、インストラクターは必要最小限の注意をしかしません。また、人の話を聞こうとしたりしているとき、人間はそちらに集中してしまいがちです。
馬がミスをしたときや、良い状態なのかを感じ取るためにライダーは、馬に集中する必要があります。
馬がアリーナ(馬場)に立っている人間を意識することを避けるためにも、インストラクターは、できるだけその場を離れ、乗っている馬とライダーだけにします。

また、教えすぎないというのも重要視しています。馬の反応を感じられるようになる前に「やり方」だけを覚えすぎてしまうと、馬が指示を理解していないのに無理強いしてしまうということになりかねません。
結果的に馬は反抗的になったり、ナーバスになったり、鈍感になったりしてしまいます。

初心者の方には、調馬索(馬に長いロープを付けてのレッスン)や、丸馬場でのレッスンをします。状態が良ければ、その日のうちに調馬索をはずして一人で乗ることができます。

こういったレッスンを可能にするのは、軽い指示で動き、暴走などの悪癖のない良い馬たちです。ほとんどが競技会にも出られる馬たちです。

ホースマンシップの考え方

ホースマンシップというのは、馬を扱うとき全てに必要な考え方です。
馬を人間に対して従順になるようにするというのは、引いて歩く、手入れをする、調教をするなど、全ての面において最も重要なことです。
誰もが扱いやすい馬にしつける、このことは馬にとっても、人間にとっても真の意味で幸せなことなのです。

例えば、マウンティング(上馬)する際は、アリーナの真ん中で乗っていただくようになっていますが、このこと一つとっても、馬が乗り降りの場所を覚えにくくするためという配慮があります。
常にホースマンシップを意識していれば馬は良くなり、悪いところはそれだけで治ってしまう場合もあるのです。

   ・・・・仔馬のHalter Breakingのページもご参考になると思います。
楽しく早く上達するには?
何でもそうですが、やってて楽しいということは大切です。楽しいという中には、もちろんある意味苦しさを乗り越えた達成感というのもあるでしょうが、乗馬においては、何より馬とコミュニケーションが取れたと感じたときではないでしょうか?

Eldorado Ranchでは、この楽しさを味わっていただくためにも、馬の三歩様(常歩速歩駆歩)は、初心者の時から並行して行います。(軽速歩も行いますが、これは乗り方であって歩様ではありません)

速歩と駆歩では、馬の動きがまったく違います。駆歩をしてもナーバスになったりせず、それでいて軽い指示で駆歩の出る馬で、駆歩の楽しさも味わう中でスピード感や馬の動きに慣れ、リラックスでき、バランス良く乗ることができるようになるのです。
ライダーがリラックスしていれば、馬もナーバスになりません。また、馬が不意に何かに驚いたようなときでも、落馬などの事故につながりにくいのです。

Horseshoeライダーはすべて調教師

馬にとっては、背中に乗っている人間は全て調教師です。ライダーのレベルなりに否応なく調教されてしまいます。
初心者の時から、その意識を持って馬に乗ることは、とても重要な意味があります。馬の調教とレッスンを分けて考えることは、馬にとってもライダーにとっても意味がないばかりか馬に様々な問題を作る原因にもなります。

ライダーが指示したことに馬が従わなかったことをそのままにしたとき、馬はそれで良いと学習してしまうのです。これを恒常的に行っていると馬は確実にそのように調教されてしまいます。
いつでも、いったん馬に指示したことは必ずやらせるということが大切です。

 2000/1/23


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