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その四 2000 2/10 up 

今回は、がらりと趣向を変えまして、ドレッサージュ(馬場馬術)を修行中のあるブリティッシュライダーの方のご依頼でWebmasterが、その方のホームページに連載しているものを転載してみました。どちらかというとブリティッシュスタイルで乗馬をされている方向けの表現になっていますが、馬と接するすべての方に向けて書いています。
・なお、全文をお読みになりたい方は、
「I love dressage」 http://www2.odn.ne.jp/~cbu59680/の「耳より講座」をご覧ください。
・また、よろしければこちらのページの掲示板にもお立ち寄りくださって、一言ご感想など頂ければ幸いです。

・ご意見、ご感想、ご質問などございましたらWebmasterまでメールをください。

【耳より講座】より はじめに...........一番大切なこと  99/11/21
馬と人との理想的な関係を築くために絶対に必要なのは、主従関係を意識する ということです。人間が指示を出して馬がそれに従う。そして、その時に一番大切 なことは、馬が指示に従ったら馬に理解できるように「こまめに」「ほめる」という ことです。
この「こまめに」というところをなかなか上手くできないというのが多いように思います。

この「こまめに」は、馬によって違いますし、調教の進み具合や、要求することの難度にもよります。
また、「馬に理解できるように」というところも少し難しいかもしれません。

この加減は、やはり何度も乗る、乗るときに馬の反応を感じ取れるようになろうと意識することが絶対に必要です。意識しないで、ただ回数をこなしてもなかなか身についてきません。

最初は、例えば常歩から速歩からの指示を出し、馬が速歩になったら脚を使うのをいったん止める、といったこととか、右に曲がれという指示を出すときに、手綱で合図したらその手綱をいったんゆるめる(Releaseリリース)ということが「ほめる」ことになると考えて下さい。そして、それを、「ほめている」と意識することが大切です。

馬のレベルが低いほど、調教の段階が低いほど「こまめに」「ほめる」必要があると考えると良いでしょう。

また、主従関係ですから、ほめることはしますが機嫌を取ってはいけません
あくまでいったん出した指示は、必ず馬がやるまでさせるということも大切です。反抗したり、指示と違うことをしたら、それは必ず「違うよ」と馬に伝えなければなりません。

例えば、右に曲がれと指示したのに馬が反抗して、左に逃げた時など、なにがなんでも右に曲げます。
取りあえず左に行きたがるから左に曲げてから戻す、などというのは馬が同じミスをふたたび繰り返すことになりますし、二度目はもっと強い力で反抗してきます。

乗っていて馬の反抗がだんだん強くなるようなとき、よく馬になめられると言いますが、これは「こまめに」馬のミスを修正していないために馬の反抗が助長してくるからです。
また、これは乗っていないときも同じです。常に馬の良きリーダーであるべく意識して馬を扱っていると、馬は人間への依存心を持ってきます。
そして、そのことによって様々な馬の問題点が解決されてしまう場合が非常に多いのです。噛みつく、蹴る、人間の足を踏む、引き馬するときに暴れる、などなどです。

いったんついてしまった悪癖を直すのは、すこし難しいですが、そうならないようにこまめに注意して扱うということがもっとも大切でしょう。



第1回....... 噛みつく馬はなぜできる? 99/11/24

よく見かける光景ですが、腹帯などを締めるときや、ブラシがけをするときに噛みつこうとする馬を、なだめるつもりで「ほうほう」とか「よしよしごめん」などと言って、愛撫してしまっていることがあります。実はこれは噛みつくことを褒めてしまっていることに他なりません。

また、甘噛みについても、甘えてきているのだから少しくらいいいとか、また噛ませてあげてもいいなどときっちり書いてある本もあったりしますが、これもとんでもないことです。

馬が人間を自分より下だと認めたら恐ろしく危険です。本気で噛んだら皮膚をもぎ取って行きかねません。実際にそういう事故はまだまだあるようですが、噛まれた人間の不注意ということになっていて、馬のしつけが悪いからだということにはあまりなりません。もし、そういう事故があったらクラブ側に馬のしつけについて改善を要求してもいいと思います。

しかし、馬も生き物ですから何が起こるかわかりません。どんなおとなしい馬でも、注意だけは怠らないでください。

さて、本題ですが、こういうことを馬がしたとき必ず叱ります。 噛もうとしたらその瞬間に口をはたくなどします。そして、それだけではなく同じ事を再びしてみて、また噛もうとしたら前より強く叱ります。そして、同じ作業を前よりきつめに馬にしてみます。ブラシがけなら 馬のいやがるところにかけたりして、噛もうとしたら叱り、我慢しているようなら必ずよく褒めます。

これは毎回必ずやるといいでしょう。徐々に治っていくはずです。治ってきていたら必ず叱り方を弱くします。治らない場合は、叱り方、褒め方を工夫してください。腹帯の場合は、いきなりぎゅっと締めるのではなく、徐々に締め、いやがらない場合必ず愛撫するなどして褒めます。いずれの場合も、馬にわかるようにすることが最も重要です。
自己満足にならないように、必ず馬が理解したかどうか確認作業をするといいでしょう。(同じ事を何回かしてみる、強くしてみるなど) その場である程度完成させることも必要です。この加減は馬の反応を見て行います。

このことは、単に噛みつきを直すということだけでなく、馬の人間に対する従順性を養うことにもなります。馬を扱う全ての時に、人間に従うことで馬が幸せになるように教育するという意識を持つ事をお勧めします。

噛みつくという行為は、馬の不快感を表しています。これを叱られることで初めは叱られるからやらないようになりますが、そのうち馬は当然のことと 受け止めるようになり、そのことで不快感を覚えなくなります。 つまりその方が幸せなわけです。
腕時計は、付け初めは違和感がありますが、慣れると付けているのを忘れてしまうのと似たようなことだと思われるといいでしょう。

その五へつづく


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