Back Up
Rollback
 バックアップにおいて意識することは、後肢の往復運動がどこで折り返しているかということです。後肢が最後尾へステップした時の位置がどこかという意味で、馬の臀部が最後尾になることが望ましいと考えています。
 臀部の位置が中心であったり、最前端になったりして、後肢が往復運動していないことが大切だと考えています。
 この後肢を深く踏み込ませるようにバックアップさせるために、原則的には、レインを軽くホールドして壁を作り、脚によるプレッシャーを与えて、バックアップを促す。この時にバックアップを促進するためには、より脚のプレッシャーを徐々に強めていき、決してレインをもっと引いて求めることは良くありません。この時、後肢の動きに柔らかさと軽快さが増すように心がけて、脚による推進をしなければなりませんし、ビットに対して抵抗なく馬が譲るということもまた、求めなくてはなりません。
 こうしたオーソドックスな方法に対して、時には、脚による推進をせずに、レインを引くことによって、バックアップするということもあります。このことによって、ビットに対する抵抗を少なくするということもまた一つの方法です。
 ロールバックは、以上のバックアップによって馬の重心が、充分後肢へ負重するようになって、回転するために前肢が軽快になってロールし、そして後肢の瞬発力を引き出して、発進する。
 後肢への負重が充分になるように、バックアップをして、ターンをするそして発進する。バックアップすることによってバランスバックがより良くなり、馬が回転しやすくなるというメカニズムであり、また時には回転を180°ばかりでなくて、270°や1回転して、ロールバックするのもまた軽快にターンするようにする効果的な方法です。

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