VOL.20 「スピン SPIN」 |
完成している馬であっても、普段バランスバックさせてスピン運動をするように気をつける必要があるということです。
更にスピンから速歩のサークル運動へ移行すると、常歩の歩様でスピンしている馬が速歩へ移行するには、より後肢の推進力を高めなければならなく、ウエイトシフトを後肢へとするようになるのです。 |
ジャッジがスピンのスコアリングをする際に、一番見るところはポジショニングです。つまり一定の場所で運動しているかどうかなのです。 軸肢がステップしているのかどうかを見ているのではなくて、スピンをしながら馬が場所を移動してしまっていては、低い評価になってしまうということです。どんなにスピーディであっても前肢のステップが良くても、評価が高くなるということはありません。
そして更に評価の対象となるのは、スピードです。前述のことがクリアされているという前提において、スピードが速ければ速いほど評価が高くなります。 ここで重要なことは、ステップとポジショニングとスピードをジャッジは見ているということで、馬の頭が高いとか屈撓しているとかいうことは、評価の対象ではないということです。 余談ですが、サークルもスライディングストップもロールバックも、ジャッジは馬の頭が高いとか屈撓しているとかを評価していないということです。
パフォーマンスにおける問題の多くは、このバランスバックの出来不出来にあるのです。
2011年11月17日 著者 土岐田 勘次郎 |
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