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Q-5 拍車(SPUR)に関する質問 (北海道 N さん) 5/15 upQ:拍車の使う時期と方法について
新馬の調教過程の中で拍車の使用時期と使用方法を教えてください。
私たちのクラブでは今まで一度も拍車を使用していません。使用する上での注意等がありましたらお願い致します。A:ご参考までにEldorado Ranch Web Siteのtack roomのspurのページをごらん下さい。サイズなどの説明があります。
一般的には、広範囲に使えるレイニング用のスパーが無難だと思います。
新馬の場合は、馬によって違いますが、ファウンデーショントレーニングが終わって、しばらく放牧しますが、その後本格的なトレーニングの入れば必要になってくるでしょう。スパーは、スパーの使い方というよりも脚が上手く使えているか、ということから発想されるとよいと思います。例えば反応の鈍くなった馬などを短時間に直すのに有効ですが、脚が上手く使えなければ効果は薄いでしょう。もちろん連動する手の使い方も重要です。
最初は特に十分にバランスがとれているライダーが使わないと、馬に問題を作る場合があります。
新馬には、スパーは通常使いません。また、脚よりキッス(ぜっこ)や、レーンの余った部分でヒップを追うなどして前に出すようにした方が良いということもあります。脚を強く使うと、驚いてバッキグしたり、立ち上がったりする場合もありますし、そのことによって馬に乗られることに対する拒絶反応を作ってしまうことになることもあります。
また、スパーの多用はテールを振り回す馬にさせやすいということもあります。いずれにしても馬の反応に応じて使い分けますが、馬の反応が良くなってきているのに、例えば駆歩を出すのにいつもスパーを必ず使うというような使い方は避けるべきです。どんな扶助でもそうですが、最初は小さい扶助で、馬が言うことを聞かなかったら強くするという配慮は必要です。
スパーをつけていても必要以外は無意識に当たったりしないように、ライダーのバランスの良さ、自在に使える脚が要求されます。
馬への指示を、はっきりわかりやすくするための脚の補助として考えると良いでしょう。最終的には、使わなくてもよい馬にするということが目標です。
トレーナーは、スパーを上手く使って馬の反応を良くしておき、スパーなしで初心者が乗っても軽い指示で駆歩なりが出るように馬を調教しておくというような考え方が大事です。
また、脚の使い方の基本であるTouch & Pushを、より意識されると良いでしょう。しかし、何でもそうですが、馬がわからない場合は、ドーンと強く使うこともあります。これはしてはいけないとか、こうするべきというのはほとんどありません。結果、馬が良くなればやり方は何でもいいと言っても過言ではないからです。ただし、馬のリラックスだけは忘れないでください。リラックスしていない馬は、扶助が正しくてもそれを理解することができないからです。
最後に、ご質問はなんなりとしてくださってかまいませんが、すべてを初めから聞いてしまうより、ご自身で工夫されたり、試してみたりして、上手くいったりいかなかったりという試行錯誤をされた上で、わいた疑問をぶつけていただくという方がご自身のためにもよいような気がします。上手くいったけど何故なんだろうというのでもかまいません。上手くいかない場合は、もちろんかまいません。
馬の反応を見ながら行うことが最も重要です。そうするうちに反応を察知するセンサーが磨かれ、さらにはアイデアもわいて来ることと思われます。
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