Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 7:50 Temperature29.0℃Humidity 79% 晴れ September 11,’24(Wednesday)

 

今朝は、穏やかで風もありませんが、気温が上がりそうです。

馬場は、全面ベストコンディションです。

 

毎日のように、ガイドについて書いています。

ガイドとは、馬のメンタルに起点を作ることです。

つまり、ライダーが馬の背に乗るとは、ライダーと馬の同じ動体にあるということで、船や車に人が乗っているのと同じなのですが、船や車は、人が、船や車がその他の物体と作用反作用の関係を作ることに直接関与していますが、乗馬の場合は、ライダーが、馬がグラントと作用反作用の関係に直接関与することができません。従って、馬の動きをライダーがコントロールすることは、動かすこともその動きをコントロールすることでも物理的力を以てすることはできないのです。

しかし、乗馬は、ライダーが馬を動かし、その動きをコントロールしているのです。それは、馬のメンタルに、ライダーによる推進とガイドを受け入れさせなくてはできないことなのです。

 

馬がその概念を受け入れていれば、ライダーが馬とコミュニケーションをすることで、馬を動かしその動きをコントロールすることができるのです。

推進は、ライダーが馬に対して主導権を握ることで可能になります。ガイドするためには、極論するとライダーの抑制力によって馬が停止することを、馬が受け入れることで成立します。

つまり、ライダーが推進した動きを、ライダーのプレッシャーによって止まることを馬が受け入れることで、ガイドが成立するのです。

ライダーのプレッシャーによって動いていた馬が止まるということは、動きに起点が生まれるということです。

ライダーと馬が同じ動体になると、東西南北がなくなるということで、動きに起点がないということなのです。そのために、馬に起点があることを受け入れさせなくては、ガイドできないのです。

 

多くのアマチュアライダーは、その概念を既に持っている馬に乗っているので、あまり不自由を感じることは少ないと思います。

鞍を付けたばかりの新馬に乗れば、動きに点がない馬なので、ライダーがガイドできません。そのため、丸馬で乗り、実在する外方の壁であるフェンスがあるところで、そのフェンスにガイドしてもらって騎乗しているのです。

しかし、広い馬場に出れば、動きの起点のない馬だと、ライダーがガイドすることができません。

そこで、動きの起点を作る必要があるのです。

馬の動きをライダーのレインプレッシャーで止めようとすると、多くの馬は止まりません。このとき馬の進行方向を曲げるということをします。進行を曲げることは、抑制するということなので、数回これを繰り返すと、馬がその指示に従って曲がるようになります。スムースに曲がるようになると、進行方向に対して直角にプレッシャーを与えると、馬は止まるようになります。このことで、馬は「外方の壁」を受け入れるようになるのです。そして、動きの起点が生まれるのです。

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