AM 9:05 Temperature 15.3℃ Humidity Hi 曇り November 15,’24(Friday)
今朝は、未明より先ほどまで雨が降っていまして、今は曇っています。
馬場は、全面水が浮いてしまいました。
軽い馬に乗っていると、重い馬を軽く推進できるようになります。
それは、馬の推進が、ライダーの主導権によって行われている証拠なのです。何故なら、重い馬は、ライダーが主導権を握りづらく、軽い馬は主権を握りやすいからです。
重い馬は、ライダーのプレッシャーに鈍感だから、当然ライダーが主導権を握りづらいことになるのです。その反対に、軽い馬はライダーのプレッシャーに敏感で、ライダーが主導権を握りやすいということなるのです。
従って、初心者は、軽い馬に乗らなければならないのです。そうすれば、上達も速くなるのです。
しかし、現在の乗馬クラブには、軽い馬が存在しないのです。
それは、軽い馬を従順で賢く、ライダーのミスに暴走するようなことのない馬に調教できないからなのです。
その調教法は、正解法の調教ではなく、消去法の調教をすることでできるのです。
正解法とは、正しい反応をするように強制力を発揮して調教することです。
消去法とは、ライダーが馬をフリーにしてプレッシャーを掛け、正解な反応をしなかったときは、プレッシャーを掛け、正解な反応をしたときに、プレッシャーをリリースするというものです。決して、正解が生まれるように強制しないのです。
例えば、馬が暴走してしまう馬を調教するとき、正解法なら、レインを短く持って、暴走できないようにしながら駈歩をさせます。馬は、この強制力で暴走することができないので、暴走しないときにレインを緩くして、プレッシャーをリリースします。
その反対に、消去法で調教すれば、レインをフリーにして駈歩の要求をします。このとき馬が暴走したときは、ゆっくりとサークルと小さくして、常歩になるまでサークルを小さくします。そして、常歩になったら、再びレインをフリーにして、駈歩を要求します。すると馬は再び暴走します。このことを何回も繰り返して、レインをフリーにして駈歩をさせても、ゆっくりとしたスピードで駈歩をするまでこの調教をします。
この消去法による調教によって、馬は能動的にゆっくりとした駈歩をするようになるのです。
私には、過去にこのような実体験があって、この調教によって、ゆっくりと駈歩をするまで、1時間かかったことがあります。しかし、後年この馬は子供でも駈歩ができるようになって、決して暴走するようなことはありませんでした。
しかし、日本の調教師には、消去法の調教法を知らないし、できないので、日本には軽い扶助で駈歩をして、決して暴走しない馬がいないのです。
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