Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:20 Temperature 12.6℃  Humidity 58%  曇り  November 18,’25(Tuesday)

 

今朝は、曇っていて、気温が低めです。

馬場は、奥の水溜まりが大分小さくなってきました。

 

ライダーが、馬にプレッシャーを掛けたときに、重かったり軽かったり、硬かったり軟らかかったり感じると思います。

軽重とは何か、硬軟とは何かと考えて見たところ、軽重と硬軟は違うということに気づきました。

これまでは、軽重も硬軟も一緒だと考えしまっていました。

 

軽重とは、重量のことで、重心と支点との位置関係なのです。

 

重心より支点が後ろにあって、重心より前で持ち上げようとすれば、重みを感じます。徐々に持ち上げて行き、重心が支点を越えるまで持ち上げると、支点を越えた時点で重さはなくなります。

 

例えば、四角い物をイメージして抱いて、左端を持ち上げると、床についている右角が支点となります。そして、左端を徐々に持ち上げていき中央にある重心が右角を越えるところまで持ち上げた途端に、それまで感じていた重みがなくなります。つまり、重心が支点を越えるところまで持ち上げれば、この四角い物は、右側に自分の重量で倒れるのです。

 

馬の場合は、レインを引き上げたとき、後肢の着地位置が支点となり、ライダーが重みを感じます。徐々にレインを引き上げていくと、馬の後肢が前に踏み込んで、重心より前に着地するようになると、レインを引き上げたときの重みはなくなるということです。

 

つまり、レインを引いたときの重みは、後肢の着地位置より重心を後方へ移行させるか、重心より後肢の着地位置を前にするかによって軽くなるのです。

 

硬軟は、馬のバランスの問題なのです。

 

バランスが取れている状態は、馬は筋力の行使が最小限になっているときなのです。これを、ナチュラルバランスと定義しています。これに対して、馬体を曲げると、馬は筋力を行使してバランをとります。これをパワーバランと定義しています。

従って、馬は倒れていない状態では、ナチュラルバランスまたはパワーバランスを取っているということなのです。

そこで、ライダーが、馬に対してプレッシャーを掛けたときの接触感が、硬いということは、馬が筋肉を使ってパワーバランスを取っているときなのです。これに対して、軟らかく感じるときは、馬が筋肉を行使せずにバランスを取っているナチュラルバランスのときなのです。

 

プレッシャーの接触感を軽くしたいときは、後肢の着地位置を重心より前にするように、後肢の踏み込みを深くすることでできるのです。

 

プレッシャーの接触感を柔らかくしたときは、レインを引いてリリースし、すると馬がナチュラルバランスのポジションに戻ろうとします。その瞬間にレインを引いてリリースし、再びナチュラルバランへと戻ろうとしたとき、レインを引きリリースすることを繰り返すと、レインをリリースした状態でも、馬がリリースしたポジションを維持するようになるのです。つまり、馬が馬体を曲げたままで、馬はナチュラルバランスを取れるようになるのです。

この状態になると、ライダーは、プレッシャーを掛けたときの接触感が、軟らかいと感じるようになるのです。

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