Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

未分類

AM 9:20 Temperature 7.3℃ Humidity 53%  曇り December 20,’25(Saturday)

 

今朝は、どんより曇っています。

 

馬場は、ベストコンディションです。

 

今日は、年末恒例の「おさらい会」最終日です。そして、忘年会です。

 

 

カウンターキャンター

 

二蹄跡運動における内方姿勢でのサークル走行は、外方後肢と内方前肢が一直線上に位置して、外方後肢から発せられる運動エネルギーが第4肋骨にある重心を通過して、内方前肢へ向かうようにして、運動エネルギーが重心を通過することで、運動効率を上げているのである。

それに、外方後肢がサークルの内方へステップすることで、遠心力と闘っているのである。

外方後肢がサークル走行により発生する遠心力と闘うことで、馬は馬体を倒すことなく走行できるのである。

 

一つのカウンターキャンターは、内方姿勢とリードを維持したまま、サークルの方向を左であれば右、右であれば左というように、外方後肢のステップ角を大きくし逆方向に切り替えて、逆リードで走行することをいうのである。

逆のサークルへ切り替えると、内方姿勢を維持するということは、反対サークルへ移行したときは外方姿勢となるのである。

元のサークル走行では、外方後肢は、内方へステップして遠心力と闘っているが、リードをそのままで反対サークルとなったときは、外方後肢は内方後肢となり、リードがそのままなので、内方後肢となった後肢はサークルの外方へステップするようになり、遠心力と同じ方向のステップとなるのである。つまり、後肢が遠心力と同じ方向へステップするので、馬はステップしやすくなるのである。

そこで、内方から脚でプレッシャーをかけて、後肢の外方へのステップを助けて、馬のメンタルに、脚の指示と後肢のステップを関連づけるように、意識付けを行うのである。

そして、元のサークルへ戻ることで、外方から後肢へ脚でプレッシャーを掛ければ、馬の外方後肢は、サークルの内方へステップする精度が高くなるということである。

 

もう一つのカウンターキャンターは、チェンジリードの準備としてのものである。

チェンジリードは、原則としてライダーが命じたときに、馬がその反応として行うものでなくてはならないのである。

つまり、ライダーの要求以外の要因である場所や馬体の姿勢変更などのタイミングで反応してはならないのである。従って、内方姿勢からの姿勢の切り替えを行ったときやサークルを左から右、右から左へと切り替えたときに、ライダーが命じてないのに、馬がチェンジリードしてはならないのである。

従って、同じ場所や姿勢変更などと同時にチェンジリードを繰り返し行えば、馬は場所や姿勢の切り替えなどとチェンジリードをセットとして覚えてしまい、姿勢変更や同じ場所へ行ったときに、チェンジリードしてしまう畏れが出てしまうのである。

 

そこで、内方姿勢のサークル走行から反対サークルへ移行する少し前に、反対サークルの内方姿勢に切り替えて、反対サークルへと移行し、しかし、チェンジリードはしないのである。このようにすることで、馬は姿勢の切り替えやサークルの移行とチェンジリードをワンセットとして記憶することを防ぐことができるのである。

サークルの移行の少し前に、外方の脚を馬の肩よりにプレッシャーを掛け、レインハンドによって馬の頭から肩までをまっすぐに保ち、反対のサークルへと移行するのである。反対サークルへと移行した後は、肩寄りに入れた脚でリードを変えさせないように、逆リードを維持しサークル走行をするのである。

そして、逆リードでサークル走行を1~2周する中で、内方の脚を馬体から離しながら、外方の脚でプレッシャーをかけてリードチェンジするのである。

 

カウンターキャンターとロングリード(Wrong Lead)は、違うのである。

逆リードでサークルを描くことは同じであるが、カウンターキャンターは、ライダーが意図しているのであって、決して間違って逆リードで走行しているわけではないのである。ロングリードは、間違ったリードの駈歩のことで、ライダーが意図しているリードと馬が行っているリードが異なっていることをいうのである。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました