AM 9:40 Temperature 3.8℃ Humidity 26% 曇り January 21,’26(Wednesday)
今朝は、とても寒いです。薄日がさしてきましたが、気温が低く乾燥しています。しかし、夜の冷え込みはさほどでなかったようで、凍結はありませんでした。
馬場は、少しドライになってきました。
「トロット&ロープ&ストップ」
馬の歩様は、4種類で、ウォーク(Walk 常歩)・トロットまたはジョグ(Trot or Jog 速歩)・ロープまたはキャンター(Lope or Canter 駈歩)・ 襲歩(Gallop)である。
常歩は、4拍子で、①左後肢 ②左前肢 ③右後肢 ④右前肢、または、①右後肢 ②右前肢 ③左後肢 ④左前肢の順でステップし、歩行中4本の肢のどれかがグランドに着いており、馬体が空中に浮くことはない。
速歩は、2拍子で、①右後肢と左前肢 ②左後肢と右前肢、または、①左後肢と右前肢 ②右後肢と右前肢 の順でステップし、馬体の対角線上の肢が同時にステップして、①と②の間で馬体は空中に浮くのである。
駈歩は、3拍子で、左リードでは①右後肢 ②左後肢と右前肢 ③左前肢、または、右リードでは①左後肢 ②右後肢と左前肢 ③右前肢の順でステップし、③から①へ移行するとき馬体は空中に浮くのである。
襲歩は、4拍子で、左リードでは①右後肢 ②左後肢 ③右前肢 ④左前肢右リードは、①左後肢 ②右後肢 ③右前肢 ④左前肢の順でステップし、②から③へ移行するとき馬体が空中に浮くのである。
馬は、速く走るために、ステップを速くすることとストライド(歩幅)を大きくすることの二つを行っており、常歩から駈歩までは、どんなにストライドを大きくしようとしても馬体以上の長さにできないのである。何故なら、前後肢が同時に着地しているときがあるからなのである。
一方、襲歩は、後肢から前肢へ移行するときに、馬体が空中を飛ぶので、馬体の長さ以上のストライドを作ることができるのである。
更にまた、速歩の場合、対角線上の肢が同時に着地しているが、厳密には前肢が少し速く着地しており、駈歩でも前後肢が同時に着地しているときがあり、このときに厳密には前肢が少し速く着地しているのである。このことを4肢のステップ全体を見ると、常歩と速歩も駈歩も同じステップ順になっているのである。
馬は、進化の過程で、常歩から駈歩までは、粗同時に身につけたといわれ、襲歩だけは、常歩から駈歩までとは全く違うステップという観点から、馬は襲歩を獲得するまで数千年かかったのではないかといわれているのである。
馬の走行で、その労力は、普通には常歩・速歩・駈歩・襲歩という順で大きくなるが、速歩より速い常歩があり、駈歩より速い速歩があり、襲歩より速い駈歩があるが、このときは、速歩より常歩、駈歩より速歩、襲歩より駈歩の方が労力が大きいのである。
さて、馬を乗り始めたばかりの初心者は、駈歩の前に速歩から練習した人が多いのではないかと思う。
本当にその順番が練習法として、正しいといえるのだろうか。
速歩は2拍子、駈歩は3拍子、2拍子は往復運動で、3拍子は楕円運動なので、本来は、駈歩の方が初心者であろうが上級者であろうが、反動の強さという観点では、乗り易いのである。
しかし、多くの乗馬クラブでは、初心者に速歩から練習を始めるのである。
その理由として考えられるのは、スピードが遅いという点で、初心者のライダーの緊張を最小限にできる点が考えられる。もう一つは、初心者が駈歩をすることで、バランスを保つことができずに、脚を締めつけたりサドルの上でバウンドしたりしたときに、馬が暴走するリスクが考えられるのである。
これらは、その乗馬クラブの馬のトレーニング技術の未熟さを現しているのである。
何故なら、ライダーが初心者で、サドルの上でバウンドしても脚を締めつけても、馬が暴走しないように、トレーニングしておけば済む話だからである。それに、駈歩のスピードの問題は、ゆっくりとした駈歩を、一定のスピードを継続するように、トレーニングしておけば済むことなのである。
例えば、軽乗という競技があるが、そこでは、馬上で逆立ちをしたり、飛び乗ったり下りたり、複数のライダーがアクロバットに乗る美しさを競うもので、そのとき馬は、速足でも駈歩でも一定のスピードを継続して安定した走行をするのである。
このような馬を作っておけば、初心者にとって相応しい馬を提供できるはずなのであり、初心者は、このような馬の乗り始めから駈歩で騎乗できれば、楽しみながら自然にバランス感覚を身につけて、上達ることができるのである。
勿論、このような馬は、上級者にとっても望ましい馬であることは、間違いないのである。
ライダーにとって望ましい馬は、上級者にとっても初心者にとっても好ましい馬なのである。

コメント