Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM9:10 Temperature 11.9℃ Humidity 40%  晴れ March 1,’26(Sunday)

 

今朝は、晴れましたが、昨日ほどは気温が高くありませんが、今日も温かくなりそうです。

 

馬場は、奥の水たまり以外はベスト状態です。

 

 

「ライダーの誤解」

 

乗馬において、ライダーは、馬の背に在って馬の動きをコントロールするもので、物理的力の作用で馬の動きを起こすことはできないので、ライダー馬に対して主導権を握り、馬とコミュウニケーションして馬の動きをコントロールするものなのである。

そして、馬がライダーの要求に応えるのは、その要求を理解し、その要求に応えようとメンタルが働いたときなのである。

 

つまり、馬がライダーの要求に応えるのは、要求の意味を理解して、且つその要求に応えようとするメンタルの働きの二つが必須要件なのである。

因みに、ライダーの要求に応えようとしているわけではないのに、反射的に反応する場合もないわけではないが、この場合は、馬はライダーのコントロール下あるとはいえないのである。

 

さて、それでは、馬がライダーの要求を理解するとは、どういうことなのだろうか。

 

馬は、ライダーの要求を、接触面でのプレッシャーによって受けとるのである。そのプレッシャーは、方向性と強さを持っているものなのである。従って、馬は、ライダーの要求を、方向性と強さを以てプレッシャーを受け止めているのである。

 

それは、運動の方向性と強さなのである。つまり、前後左右への運動の方向とその強さを理解することなのである。

レインの抑制力と脚による促進の二つのプレッシャーの連携によって、生み出される運動の方向性とその強さなのである。

 

何れにしても、馬はライダーから何らかのプレッシャーを受けたとき、そのプレッシャーの方向性と強さを感じとるものなのである。

そして馬は、ライダーの要求に応えるかどうかは、そのプレッシャーから逃れるのが容易な方を選択するもので、つまり、そのプレッシャーの方向と同じ方向に動いたときに、そのプレッシャーから逃れられるか、その方向以外の方向へ動いた方が逃れられるかで、容易にプレッシャーから解放される方を、馬が狂っていなければ選択するのである。

 

馬が狂っているかどうかという問題は、一時的かそうでないかが重要で、一時的なものは、多くの場合興奮して混乱を来しているときで、どう動いたらプレッシャーか逃れられるかの法則が通用しなくなってしまったときといえる。

 

一時的でない場合は、メンタルが壊れてしまっていて、生命維持機能が壊れてしまっているので、コミュニケーションが困難な状態なのである。

 

従って、ライダーは、要求をプレッシャーの方向性とその強さを以て、表現しなければならないことになるのである。

 

しかし、ライダーは、馬に駈歩や速歩や回転運動や直進運動を要求したりしようと思うのである。

 

ライダーと馬とのコミュニケーションは、双方の概念が共通していることで可能になるもので、共有してなければ、互いの要求を理解できないので、当然コミュニケーションは成立しないのである。

 

ライダーは、馬に駈歩を要求するとき、レインと脚によってプレッシャーをかける。このとき、馬に駈歩の概念がなければ、プレッシャーの意味を理解できないのである。馬の概念が、運動の方向性と強さだけである場合は、ライダーの要求は、馬に通じないことになるのである。

 

ライダーは、無意識に馬に駈歩を要求していても、馬に駈歩という概念がなければ、要求に応えようがないのである。しかし、馬は駈歩をできるので、この要求をしたときに駈歩をする場合もあるが、これは要求と反応が偶然に一致したに過ぎないのである。

 

もどかしいことは、ライダーがプレッシャーをかけ馬に駈歩を要求したとき、馬はプレッシャーの方向性と強さを理解して、その要求に従ったが、駈歩をしていないとき、ライダーは、駈歩を馬がしないので、馬を叱ることになるのである。このとき、馬は要求に応えているのに、ライダーから叱られることになるので、馬は混乱することになり、馬によって興奮するものもあれば反抗するようになるものもあるのである。

 

つまり、ライダーが、馬が持っている概念を理解しないことで、馬とライダーのコミュニケーションに齟齬が生じ、様々な副作用が起きるのである。

 

ライダーの誤解とは、駈歩を馬に要求しているのに馬が要求に応えず駈歩をしないことは、馬がライダーの要求を拒否したり抵抗したりと思うことで、馬がプレッシャーの方向と強さに順応しているかどうかを見るべきで、もし、馬の反応がプレッシャーの方向性と強さに一致していれば、褒める必要があり、これに反していれば叱る必要があるのである。

 

ライダーが、馬の概念を理解しないで、まるで人間が持っている概念を馬が共有していると思い込んでいるのは、人間の傲慢な誤解なのである。

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