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今朝は、雲一つなく晴れて、風もありません。そして、気温も高めです。
馬場は、ベストコンディションです。
乗馬の基礎知識 (簡単解説) 序章 2
- 馬の重心と走法
馬の重心は、第4肋骨付近(馬の肋骨は、18本)にあるといわれており、ものが動くということは、重心が移動することであり、このことは馬の場合も同様で、この重心を運動エネルギーが通ることで、無駄な力を使うことなく合理的に運動できるのである。
例えば、鰐ように身体の側面に肢がついている場合は、運動エネルギーが重心を通ることができないために、鰐は速歩までしかできないのである。
さて、馬は、馬体の真下に肢がついているために、効率の良い運動ができるものの、脊椎が硬直しているので、運動エネルギーが重心を通るようにしているのであり、これに対し肉食獣は、脊椎が柔軟なので、運動エネルギーの通る線上に重心を持っていくことができるのである。
馬は、脊椎が硬直しているので、運動エネルギーが重心を通るようにしなければならないので、斜対速歩や斜対駈歩なのである。つまり、馬体の対角線上を運動エネルギーが通るようにしているのである。
馬術用語で二蹄跡運動というのがあるが、これは、外方後肢と内方前肢が同一線上に位置するようにすることで、外方後肢からの運動エネルギーが重心を通り内方前肢へと向かうようにしているのである。
つまり、二蹄跡運動は、極めて効率の良い運動をするための姿勢形成なのである。
また、斜対歩に対して側対歩があるが、アメリカンサドルブレッドやテネシーウォーキングは、トレーニングによって作られた歩様で、農作業で種の蒔いたところを馬が肢で踏まないようにするために考案されたといわれている。
また、側対歩は、斜対歩に比べて揺れが少ないともいわれており、モンゴル馬は、昔戦争で遠征するとき揺れの少ない側対歩をトレーニングし、馬上で食事したり眠ったりできるようにしたとされているのである。
- ムーヴメント
馬のムーヴメントには、メカニカルムーヴメントとテクニカルムーヴメントの二つがあって、馬の重心は第4肋骨にあって、前肢に60%、後肢に40%の体重配分をしている動物で、人間が走るとき腕を振るように、頭を上下動することで重心移動し、これに伴ってステップしているメカニカルムーメントをしていて、この走法が馬の自然なもので、筋肉運動を極力軽減する省エネ運動をしているのである。この運動は、ノーズファーストともいうのである。
坂を下るような歩様で、省エネだが制動性は良くないのである。
一方、馬は危機を回避しなければならないときや興奮したときなどに、また競馬で第4コーナーを回ってダッシュするときなど、筋力を行使して運動をすることもできて、これをテクニカルムーヴメントといい、筋力で重心を移動して運動する。この運動は、ステップファーストともいうのである。
坂を上るような歩様で、体力の消耗は比較的大きいが、制動性が高いのである。
馬の運動の特徴は、首を使って頭を上下動させ重心移動を行っていることで、古代の人は、この特徴を見抜き、馬の首をコントロールすることで、馬の動きを間接的にコントロールできるのではないかと考えて、馬に乗るようになったといわれているのである。
- 推進とガイドの概念
ライダーにおける馬の推進は、物理的力を以てすることは不可能である。
何故なら、馬体という同一物体上に作用点と支点が存在するからで、例えば、脚で推進しようと思ってプレッシャーを掛けても、そのプレッシャーの支点もまた馬体にあって、作用点と支点の力は相殺されてしまうからなのである。
従って、ライダーが馬を推進するには、ライダーが馬に対して主導権を握ることでできることであり、ライダーのプレッシャーに、馬のメンタルが従っているものなのである。
そして、馬は自然体で動くには、頭を上下動させ重心移動しているので、確実にライダーが馬に対して主導権を握るには、レインをホールドし頭の動きを拘束し馬が動きづらい状況を作り、その上で脚を刺激的に使い、馬が動いたときプレッシャーをリリースし、この矛盾を数回繰り返すことで、馬のメンタル上にライダーの存在が大きくなり、ライダーは、馬に対して主導権を握ることができるのである。
そして、ライダーが馬に対して主導権を握ることで、ライダーは、馬を動かすことができるのである。つまり、推進することができるのである。
更に、馬の動きをコントロールすることがガイドで、ガイドを極論すれば、馬の動きにブレーキを掛けることなのである。
ものの動きをコントロールするとは、その動きを抑制することなのである。
つまり、車を操作するのも、ハンドル切って左折をしていると思っている人も多いかも知れませんが、それは誤解で、ハンドルを左に切ることでタイヤが横を向きグリップ力が高まり、直線走行にブレーキがかかるので左折しているのである。
馬の場合も同様で、左右に進行方向を曲げたりサークル走行をしたりするには、直線走行に抑制力をかけて行っているのである。
そして、馬の動きをコントロールするためのガイドは、馬のメンタルに、進行方向に対する抑制力、つまり、「外方の壁」という概念を受け入れさせることで、可能となっていることなのである。
進行方向に対して、レイン操作し、抑制力を行使して、これを馬が受け入れて一歩でも進行方向を曲げれば、掛けていたプレッシャーをリリースして、馬のメンタルに、ライダーの抑制力を、馬がそれを概念として受け入れさせることで、可能にしていることなのである。
- バランスバックとバランスフォア
馬の重心は、第4肋骨にあるので、自然体ではバランスフォアなのである。バランスフォアは、前進への重心移動がし易く、前肢気勢が旺盛なる態勢なので、前進には最適な状態ではあり、筋肉力を軽減する運動なので省エネであり、体力に消耗が比較的少なく、コンディションにも影響を受けにくいのであるが、方向の変換には、前肢への負重が大きいので最適ではないのである。
これに対して、バランスバックがあり、重心を後駆よりに移行する場合と、後駆を重心よりに位置させる場合とがある。何れにしても、後駆への体重の負重を大きくして、筋肉力の行使がし易い態勢なのである。運動の制御がし易く、方向の変換もまた比較的容易になるのである。その反面、体力の消耗やコンディションに影響を受けやすいのである。
競馬のような直線運動が多い場合は、バランスフォアの状態で走行する割合が多く、馬術のように、方向の変換や運動の制御を求められることの多い運動では、バランスバックが要求されるのである。
そしてまた、バランスバックは、バランスフォアに比べて前進気勢が減退するのである。
ウエスタン馬術とブリティッシュ馬術があるが、この大きな違いは、バランスバックにあり、ウエスタン馬術の場合は、ルーツが牧畜作業にあるので、牛に対応する運動が求められるので、馬の運動神経を活用しなくてはならず、ルーズレインで馬の首を拘束せずに、馬の動きをコントロールするのである。
ウエスタン馬術は、バランスバックを形成するために、後肢の踏み込みを深くして行っているのである。これに対して馬場馬術の場合は、前駆を屈撓させたり高揚させたりして、重心を後方へ移行して、バランスバックを行っているのである。
- ポスティングトロット(軽速歩)
ポスティングとは、馬の歩様だと勘違いしている人もいるようだが、これは騎乗法である。
このポスティングの定説は、郵便配達が、郵便物を配達するとき、隣の家まで行くのに駈歩するほどでもなく、常歩では時間がかかりすぎることから、速歩をするのである。このときに、正反憧では、馬にもライダーにも負担か大きいことから、立ったり座ったりする騎乗法を考えられたといわているのである。
ポスティングは、世界的ルールとして、外方前肢が踏み出したときにライダーが立つのである。
速歩は2拍子で、左右イーブンのアクセントなので、どちらで立っても座っても問題はないのである。しかし、このルールがあるのは、駈歩へ移行するためのもので、ライダーは、ポスティングにおける脚による推進のタイミングは、ライジィングのときで、つまり、馬体を脚でスクィーズ立ち上がっていくのである。
従って、外方後肢がグランドをプリング(引っ張る)するタイミングで、ライダーが脚を入れて立ち上がるのである。これは、駈歩のときの脚のタイミングと同じになるのであり、駈歩へ移行のためにポスティングのルールが設けられたのである。
14. 内方姿勢・屈撓・収縮
内方姿勢は、サークル運動おいて発生する遠心力に対して、害宝庫油脂が内方へステップし、内方から外方へグランドを引き出すようにすることで、遠心力と闘うこととなって、馬体を倒さずにコーナリングできるのである。
また、屈撓は、馬のショルダーを起揚させたとき、背筋が緩むこととなるので、屈撓させ、項靱帯と背筋に聴力を発生させ、ライダーの重量や馬体の重量に耐えさせるのである。
そして、収縮とは、馬体を球体のように縮めることはできないが、重心の真下へ前後肢をあつめることで、球体と同様に重心の真下の一点で馬体を支える状態を形成することを言うのであり、重心の真下で体重を支えることは、最小限の力で動くことを可能にするということなのである。
収縮は、日本の軍隊がCollection(収縮)という言葉を、翻訳して生まれたといわれており、日本のバイオメカニズムの学者が言うには、収縮ではなく、収足と訳した方が適切だといっていたのである。
※本稿において重要なことは、馬の心理や精神作用を考慮して馬と接することなのである。
Rey Huntは、ホースシンキング、つまり、馬の考えや心理作用を考えることが重要で、その上で馬と調和することを力説しているのである。
タックアップの手順やマウントディスマウントも同様で、どの場所でまたはどの手順で行うことが、馬のメンタルにどのように作用するのかを、考えなくてはならないということなのである。

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