Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 8:55 Temperature  32.8℃  Humidity 57%   晴れ    August 5,’25(Tuesday)

 

今朝は、昨日よりも暑く強い日射しがあります。

馬場は、奥の水溜まりが小さくなってきて、その外はベストコンディションです。

 

人の運動は、外部情報や意図的なことに、反応するようにして起きます。

 

外部情報や意図的なことに起因して、人の体が起動しますが、起因することと身体が動くこととの連結をしているのは、小脳なのです。

 

これを感覚統合というのです。

 

感覚統合が未熟な段階で、大脳が関与すれば、感覚統合が遮断されるので、体の動きはギクシャクしてしまうのです。

 

例えば、乗馬の初心者に、インストラクターが姿勢や手綱の持ち方を指導すれば、大脳がこの指導に従おうとして、身体を大脳が直接コントロールしようとします。すると、感覚統合が遮断されるのです。従って、この初心者は、途端にバランスを崩すことになるのです。

 

自転車の練習をしている人が転ぶのは、ペダルを踏もうとするときなのは、ペダルを踏む行為が、大脳が関与することなので、感覚統合が遮断することになるからなのです。

 

乗馬というスポーツは、バランスを取りながら、意図するように馬の動きをコントロールするものなので、大脳が関与させざるを得ないのですが、大脳の意図はイメージするようにしたり、影像を脳裏に描くようにして、自分の体を直接こうしようああしようと思うようにしないこととで、大脳が体の動きに関与してしまうのを防ぐことができるのです。

 

プロスポーツ界のコーチの指導者の多くの問題は、感覚統合の遮断なのです。

 

手足の動かし方を指導してしまえば、素直な選手は、その通りにしようとするので、体の動きに大脳が関与してしまうのです。

 

このシステムを、全ての指導者やコーチは、理解しなくてはなりません。

 

昔から日本の職人の育成は、「見て覚えろ」方式でした。

とっても良いシステムだとは思いませんが、手取り足取り指導するよりはいい方法なのです。

 

料理学校や職人学校においても、人間の脳のシステムを理解して、指導システムを考えなくてはならないのです。

小中学においても、このメカニズムを理解していない文科省を初めとして教育界では、嘆かわしい現状となっているのは、根本的に脳のメカニズムについての理解が乏しいからなのです。

 

感覚を訓練することで、感覚統合を熟練することに繋がるのです。

 

感じてから考える。決して、感じる前に考えることでは、人間は成長できません。

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