Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:10 Temperature 31.8℃  Humidity 51%  晴れ  August 15,’25(Friday)

 

今朝は、久々に晴れて、数日涼しかったのが猛暑に戻ったような陽気です。

馬場は、ベストコンディションです。

 

ウエスタン乗馬とブリティッシュ乗馬は、重心のコントロール方が違うという点です。

 

馬の重心は、18本ある肋骨の前から第4番目にあるといわれています。

 

それは、重心が前寄りにあるということで、前肢に60%、後肢に40%の体重配分になっているのです。

従って、バランスフォアというのが馬の自然体で、頭の上下動によって重心移動をして、その重心移動に伴ってステップしているのが馬の運動なのです。

その運動は、メカニカルムーヴメントといって、惰性が働きやすく省エネな運動なのです。

 

このメカニカルムーヴメントは、省エネである一方制動性が悪いのです。それは、坂を下るような動きなのです。

 

そこで、ウエスタンでもブリティッシュでも、馬術的に馬のコントロール精度上げることは必要となるので、重心の位置を制御してコントロール精度を上げているのです。

 

その重心を後肢寄りにして、後肢の筋肉運動を活発化させることで、制動性、つまりコントロール精度を上げているのです。

筋肉運動は恣意的運動なので、制動性が上がることなのです。

 

そこで、ブリティッシュ乗馬は、前駆を起揚させることで、重心を後方へ移行させること、つまり、バランスバックを行って、重心を後肢よりに移行させているのです。

 

ウエスタン乗馬は、牧畜作業の中で生まれたものなので、ルーズレインといって前駆を固定しないで、馬の運動神経を損なわずに牛を追いかけているので、前駆を起揚させることができません。そこで、後肢を重心の真下へ踏み込ませることで、後肢への体重の負重を大きくして、後肢の筋肉運動を活発化して制動性と上げているのです。

 

つまり、ブリティッシュ乗馬は、重心を後方へ移行させることで、コントロール精度を上げており、ウエスタン乗馬は、重心を移行させずに、後肢を重心の下へ踏み込ませて、コントロール精度を上げているのです。

 

以上が、ウエスタン乗馬とブリティッシュ乗馬の最も大きな相違点なのです。

 

ブリティッシュ乗馬では、このことをバランスバックといいますが、ウエスタン乗馬では、厳密にいいますとバランスバックではなくて、ハインドレッグフォワードなのです。

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