Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:15 Temperature 19.6℃ Humidity 63%  曇り   October 14,’25(Tuesday)

 

今朝は、曇っていますが、風もなく薄日がさしていて、とても穏やかです。

馬場は、ウェット状態ですが、ところによっては、水が引いていていますが、水溜まりもあります。

 

馬の姿勢形成をするためには、作用点と支点の二つの力を連携させて行います。

 

収縮の場合、レインを上方向に引き上げることで、ライダーのシートが支点に自動的になり、馬体を左側面から俯瞰すると、馬の頭頂が上方向へ引き上げられ、馬の背中は、レインを上に引き上げる力の反作用として、同量の力で押し下げられます。すると、左側に馬の頭をおいた状態では、馬体に右回転モーメントが働くことになります。

従って、馬の頭と後肢の距離が近付くこととなり、収縮が形成されるのです。

 

また、左内方姿勢に場合は、レインを右外方脚のやや右上方向へ引き上げます。すると、馬の頭頂は右外方脚のやや右上方向へ引かれ、その反作用として右外方脚の力は、頭頂のやや左下方向へ押し下げられることとなります。このことによって、馬体は、左内方姿勢が形成されることとなるのです。

 

以上のように、馬体上に作用点と支点を意図するところへ位置させて、作用点を支点へ向けて力を入れれば、自動的に支点の力が作用点に同量の力で向かうのです。また、作用点の力を支点以外のところへ向ければ、支点の力は同量の力で、作用点の力の方向と逆向きで平行線を辿るのです。

しかし、馬体上でこれを行えば、支点を意図するところへ置くことができないのです。支点を意図するところへ置くことができるようにするためには、作用点の力を支点へ向けるようにすれば、自動的に作用点の力が向かうところが支点となります。

 

支点を意図するところへおけなければ、作用点の力をコントロールすることができませんので、作用点の力を入れるときに、意図するところを基点としてその起点のやや右とかやや左とかのように、基点から推し量るようにして作用点の力の方向を決めれば、意図するところへ支点(基点)をおくことができるのです。

 

支点を意図するところへ置き、作用点の力の方向を決めて入れれば、作用点と支点の連携を意のままにさせることができるので、馬体の姿勢形成が容易にできるのです。

 

乗馬界では、レインを持つ手がつよすぎるとか手ばかり使いすぎるといわれることがありますが、手が強すぎるとか手ばかりを使うということはあり得ないのです。

手を使えばシートや脚が支点となって、その支点において同量に力が自動的に働くのです。

このとき問題なのは、支点が意図することにおけてないことなのです。

 

例えば、意図するところが両脚や左右のどちらかの脚であれば、意図することを基点にして作用点で力を入れれば、手を使った分と同量の力で脚の力が加わることとなるのです。

 

作用点だけ力を入れるということは、不可能なのです。

 

しかし、作用点と支点の力を連携させても、姿勢形成はできますが、馬を動かすことには繋がらないのです。

 

馬を動かすためには、ライダーが馬に対して主導権を握らなければならないのです。

 

ライダーが馬に対して主導権を握り、その上で作用点と支点の連携によって馬体の姿勢形成をすれば、推進力を精度の高いものとして発揮できるようになるのです。

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