AM 7:15 Temperature 11.0℃ Humidity 81% 雨 November 9,’25(Sunday)
今朝は、早くから雨です。札幌は、初雪だそうで、当地も気温が低めです。
馬場は、一部を除き水が浮いてしまいました。
ライダーの感覚を養成するためのエクササイズとして、やるべきではないかと思っていることがあります。
それは、馬体を曲げることです。
例えば、馬の首を曲げて、頭を右肩へ近づけることです。
右脚を右肩よりに置き、右脚を支点にして右レインを引いて、馬の頭を「右脚のやや右」のところへ引き寄せます。
すると、馬の首は、右方向へ曲がり、馬の頭を右肩よりに引き寄せることができます。
このとき注意しなくてならないことは、右レインを引くとき「右脚のやや右」と思って引くことで、「右脚のやや右」と思うことで、右脚が支点となるのです。
もし、何も思わずにレインを引くと、意図するところへ支点を置くことができません。意図するところへ支点を置くことができなければ、レインを引いても馬の反応を意図するようにすることもできません。
そして、もう一つ注意しなくてはならないことは、馬のメンタルがレインを引くプレッシャーに対して、どのように働いているかです。
例えば、重かったり硬かったりすれば、馬のメンタルは抵抗しているということですし、軽かったり柔らかかったりすれば、馬のメンタルは従順だということです。
レインを引いたときの感触を認識して、多少の抵抗があったときはレインを引き続け、馬の抵抗がちょっとでも小さくなったとき、レインをリリースします。
レインプレッシャーをリリースすると、馬の頭は、レインを引く前のところへ戻ろうとします。馬が戻ろうとした瞬間にレインを引き、馬の頭が要求したところに来たときは再びレインをリリースします。これを数回繰り返すことで、馬の頭は、レインをリリースしたところにいるようになります。同時に、レインを引いたとき、感触が軽くなったり柔らかくなったりします。
ここまでが、ライダーがやるべき一連の行動です。
馬の首を右へ曲げるだけのことに、これだけのことをライダーは、心掛けなければならないのです。
しかし、このように心掛けることで、確実にライダーの感覚は、訓練されていくのです。
そして、右へ馬を曲げることができたら、反対の左に曲げることに挑戦します。
ここで、ライダーが、身につけることは、意図的に支点をコントロールすることと、感覚です。
支点のコントロールと感覚が身に付くと、内方姿勢や屈撓や収縮を形成することに繋がるのです。
そして、一生懸命気にしようとしなくても、自然にプレッシャーの接触感を認識するようになり、馬のメンタルを感知することができ、また要求に対する馬体の変化も感覚的に捉えられるようになるのです。

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