AM 9:30 Temperature 9.3℃ Humidity 63% 晴れ December 22,’25(Monday)
今朝は、晴れて気温が高めです。
馬場は、半分ぐらいは水が引きましたが、まだまだぬかっています。
スピン(Spin Turn Around))
スピンは、ターンアラウンド(Turn Around)ともいい、サークル走行とステップは同じなのである。
従って、内方後肢のステップアウトが重要で、内方後肢が馬体の真下、つまり重心の真下にステップすることが重要で、このことで馬体重を充分に支えることとなり、回転運動を軽快にしているのである。
また、多くのトレーナーが、馬の頭を肩の中心に置くのは、内方前肢への体重の負重を軽減するためで、もし、馬の頭を内方へ位置させれば、内方前肢への負重が大きくなり、内方前肢のストライドを短くする弊害が生まれるのである。
スピンの動きがスムースで無くなったりジャンプアップしたりしているのは、このとき内方前肢への負重が大きくなっているときなのである。
余談になるかも知れないが、スピンを新馬にトレーニングするとき、先ず、内方後肢をステップアウトするように、内方脚で馬の肩が内方へ向かわないようにガードし、内方レインをインサイドへ引くのである。すると内方へレインを引くが馬の肩が内方脚でガードされているので、その反作用として内方後肢がアウトサイドステップするのである。内方後肢が馬の重心の真下へ向かってアウトサイドステップしたところで、外方レインで推進を抑制するように、馬の頭と外方の肩の線に沿って後ろへ引くと、馬が推進を抑制されるので、外方前肢がインサイドステップするのである。そこで、外方レインのプレッシャーをリリースするのである。
内方後肢をステップアウトさせた後に、外方前肢をステップインさせることを繰り返すことで、スピンをティーチングするのである。
多くのライダーがスピンを作るときに犯しやすいミステイクは、最初に前肢のクロスステップをさせようとすることである。このとき前進気勢が足りないと、内方後肢がステップバックして、外方前肢は、内方前肢の外側をクロスステップせずに、内方前肢の後ろ側に回り込んでしまうのである。
内方後肢をステップアウトさせることで、4肢のドリフトが可能になり、ドリフトがスムースにできるようになことが、スピンなのだと理解することが大切なのである。
NRHAの規定では、スピンの歩様は、絶えず馬の4肢のどれかがグランドについていなければならないとしている。つまり、4肢が同時に宙に浮いている瞬間があってはならないとなっているので、スピンは常歩の歩様なのである。
そして、スムースで速いスピードのスピンが良いとされているのである。
スムースで速いスピードのスピンは、内方後肢が重心の真下へのステップが実現しているといっても過言ではないのである。
また、NRHAの規定では、スピンの回数が規定されていて、この規定回数より少なくても多くてもペナルティーの対象となるのである。
従って、ライダーの指示あるときは、ピタッとスピンが停止しなくてはならないので、そのための訓練が必要で、スピンを停止するとき「ウォー」とヴォイスキューかけて停止を命じ、その直後にバックアップすること繰り返すことで、馬が「ウォー」と声をかけるとピタッと止まるようになるのである。
しかし、スピンを軽快にしたり馬のリラックス状態を維持したりするために、ウォークからスピンに入れたり、スピンからウォークアウトしたりすることもあるのである。またスピーディなスピンをするようにするために、速歩や駈歩からスピンをさせたり、スピンから速歩や駈歩へと移行したりするトレーニングもあるのである。

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