Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:35 Temperature 4.6℃  Humidity 33% 快晴 January 9,’26(Friday)

 

今朝は、冷えていますが、昨日ほどではなく、雲一つなく晴れて、バケツの水が凍結しましたが水道の蛇口は凍結していませんでした。

 

馬場は、水溜まりが残っていますが、外はベストです。

 

 

「馬の脊椎の硬直」

 

馬は、猫や犬のように、脊椎が曲がらなく進化した動物である。

馬術の挿絵などに見られる図形の中に、サークルの軌道線上に馬の脊椎が湾曲しているのを見かけるが、これは誤りなのである。

成馬といわれる大人の馬の脊椎は、水平方向も垂直方向にも曲がることはないのである。

従って、我々ライダーは、馬が走行しているとき肢や肢関節の動きに上下動を感じても、脊椎の上下動が極めて少ないこので、乗りやすいのである。

チータの背に乗っていることを想像すれば解るように、背中が大きく反ったり丸まったりすれば、ライダーは乗っていることが極めて難しいということになる。

 

ライダーが乗りやすいという利点が馬の脊椎の硬直性にあるものの、馬の運動機能としての不便性があるのである。

 

それは、運動力学上の合理性である。

 

運動力学の合理性とは、最小限の力で最大限の力を発揮することである。運動エネルギーが効率よく推進力にならなければ、無駄な力を行使して体力を浪費することになる。

 

例えば、身体の両側に肢の付いている鰐は、速歩まではできるが駈歩はできないのである。それは、身体の重心を通るように運動エネルギーを生み出すことができないために、出力の大きい駈歩をするには無理がありできないのである。

 

馬は、馬体の下に肢が付いて、脊椎の柔軟性を失っているが、ステップの方向性を変化させて、馬体の対角線上に位置する重心を運動エネルギーが通るようにできるので、駈歩ができるのである。

また、競馬などの直線を速く走ると、両肢の着地点は限りなく近づき、より効率の良い運動をするのである。

 

馬術用語として、トゥートラックという言葉がある、日本語では二蹄跡運動のことである。

外方後肢と内方前肢が直線上に位置して運歩することである。つまり、対角線上の前後肢が直線上に位置しており、後肢の生み出す運動エネルギーが対角線上の前肢へと向かうわけで、運動エネルギーが重心を通ることになるのである。

左リードであれば、右後肢と左前肢が、右リードであれば、左後肢と右前肢が一直線上に位置して運歩するわけで、このことで外方後肢が生み出す運動エネルギーが重心上を通り内方前肢へと向かうのである。

このようにして、馬は脊椎の硬直性をカバーして、運動エネルギーの効率化を果たしているのである。

 

馬の頸椎は、柔軟性があり、脊椎の最後尾の仙骨と脊椎の繋がる部分が少々曲がるようだが、ほぼ硬直しており、水平方向に馬がステップするには、股関節の可動性によって後肢は可能であるが、前肢の水平方向のステップは、肩胛骨と上腕骨の肩関節には、水平方向の可動性はないので、関節の緩みによって少し可能になっている程度なのである。

従って、二蹄跡運動は、ほぼ後肢の横方向のステップによって行っているのである。

 

馬の脊椎の硬直は、立っていて眠れたり疲労しづらかったりという利便性がある。犬や猫が直ぐに寝転んでしまうのは、脊椎が柔軟であるために、立っているときは、筋肉力を行使しているので疲れやすいのである。その点馬は、脊椎が硬直しているので、立っているとき筋肉力を使わず骨と骨との張力で立っているので、疲れにくいのである。

一方で運動エネルギーの効率性が優れているとはいえない構造であるが、これをメカニカルムーヴメントによってカバーしているといえるのであ

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