Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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今朝は、バケツと鉢の水が凍結しました。すっきりと晴れています。

 

馬場は、ベストコンディションです。

 

 

乗馬における作用点と支点の関係性

 

力の作用は、ものの質量に基づくものと作用点と支点との関係性において、発生するものとがある。

 

つまり、ものが落下する場合のように、運動エネルギーが位置エネルギーへ変換する運動と、ものを支える支点で力を加え、その反作用でものが動く運動とがある。

 

運動エネルギーが位置エネルギーに変換する運動とは、ものがある高さにある場合、重量(位置エネルギー)+高さ= 運動エネルギーというように、ものの重量が一定であれば、その位置の高さが高くなればなるほど、運動エネルギーが大きくなるのである。

そして、ものが落下することで、高さが減少する分運動エネルギーが位置エネルギーに転換して減少し、床にものが落ちたとき、運動エネルギーが0となるのである。

この場合物理的には、ものをある高さへ位置させることで、運動エネルギーが発生し、ものが落下することで、発生させた運動エネルギーが減少する。つまり、運動エネルギーが位置エネルギーに変換して、床に落ちたときものの位置の高さが0となり、運動エネルギーが0となって、ものの質量と位置エネルギーが同じになるのである。

 

支点において力を加えて、その反作用でものが動く運動は、作用点において、引いたり押したりすれば、支点においては、作用点の力と同量で全く逆方向の力が働くのである。

このとき、作用点と支点の力が、ものの重量、つまり質量より大きくなれば、ものは動くのである。つまり、作用点と支点の力がそれぞれ別の物体上に位置するときは、加わる力がものの重量より大きいとき、ものが動くのである。しかし、作用点と支点が同一物体上に位置するときは、作用点と支点の力は逆向きで同量で、相殺されてしまいものが動くことにはならないのである。

 

乗馬においては、ライダーが物理的力で、馬を動かしたり動きを止めたりすることは不可能なのである。何故なら、脚やレインハンドの力とこれを支える支点の力は、馬体という同一物体上に位置するので、相殺されて馬の動きに物理的力を作用することにはならないのである。

その一方で、ライダーの重量は、ライダーの位置エネルギーなので、馬上にライダーが位置するだけで、運動エネルギーが馬に加わり、馬の動きに物理的影響を与えているのである。しかし、ライダーの重量は、馬体の重量に比して小さいので、馬に運動エネルギーを加えているが、馬が動くことにはなっていないのである。

 

ライダーが、脚やレインハンドを駆使するのは、馬を直接動かすためには、全く役に立っていないのである。つまり、ライダーの脚やレインハンドは、馬を直接動かすためのものではなく、馬のフレームワーク、つまり、体勢や姿勢を形成するためのものなのである。

指導者が、脚を使って馬を推進する指導は、基本的に間違っているのである。

 

作用点と支点の力は、逆方向で全く同量なのである。従って、作用点の力が支点に向かえば、支点の力は、作用点へと同量の力が向くことになり、この二つの力は、1直線上に位置して向かい合うように力が働くのである。しかし、作用点の力が支点へ向かわなければ、支点の力は作用点の力と平行になり逆向きとなるのである。

例えば、作用点の力が上に向かえば、支点の力は、これと平行して下へ向かい、二つの力は逆向きで平行になるのである。

作用点と支点の力が逆向きで平行となれば、回転モーメントが生まれるのである。

 

馬上でライダーが、レインハンドを真上に引き上げれば、ライダーのシートや鐙が支点となり、シートや鐙には真下へ向かう力が働くのである。

馬体を左側面から俯瞰すれば、馬の頭は真上、背中は真下へと向かう力が働き、右回転モーメントが生まれるのである。

この右回転モーメントは、馬の前駆と後駆の位置を近づけることとなり、収縮(Collection コレクション)を形成することになるのである。

内方姿勢や外方姿勢なども、作用点と支点の二つの力を平行にすることで、回転モーメントを作ることで形成することができるのである。

 

ライダーは、レインハンドを行使するとき、原則的には、無意識に自分自身の重心に向けて引く傾向がある。何故なら、アンバランスになることを無意識に回避するからである。従って、多くのライダーはレインを引く場合、自らの重心に向かって引くことが多かったり、支点の位置を意識下においてレインを引いたりすることは少ないのである。

 

これが床の上でものを持ち上げる場合も同様で、人は、支点については、ほぼ無意識で、作用点においてその目的を遂げようとするのである。しかし、バランス感覚によって支点を半自動的に合理的位置(重心)にして、作用点で作用させようとするのである。

ところが、作用点と支点が別々の場所に位置するときは、その半自動性が有効に作用するが、馬上のように作用点と支点が同一物体上にある場合は、半自動性が有効に機能しないようなのである。

更にまた、ライダーは、レインハンドを作用させるとき、レインを引き上げるようにしていても、馬の頭を下げようと思っているように、思っていることとやっていることが真逆なので、半自動性が機能せず、支点を意識的にコントロールできないのである。

もし、ライダーが、馬の頭やショルダーを持ち上げようと思って、レインハンドを引き上げるように使うなら、馬の頭やショルダーが持ち上がらなければ、半自動的に支点を置く位置を工夫するようになるのではないだろうか。

 

作用点と支点とを垂直方向に作用させる場合は、ライダーが意識しようがすまいが支点をほぼ機能させるようになり得るが、水平方向に作用させる場合、例えば、内方姿勢や外方姿勢などのように、水平方向において馬体を屈曲させるとき、作用点と支点の関係性は重要であるにも関わらず、多くのライダーは無関心で、支点を気にしないのである。しかし、意図的に支点の位置をコントロールしようと思わなければ、水平方向に馬体の屈曲を成し得ないのである。

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