Arena Condition8乗馬の駈歩相談室)

未分類

AM 9:10 Temperature 1.2℃ Humidity 43% 快晴  February 9,’26(Monday)

 

 

今朝は、とても気温が低く、雲一つなく晴れました。バケツや鉢の水と水道の蛇口も凍結しました。

 

馬場は、所々雪が解けて、そこが凍結していて、2/3位は雪が残っています。今日中には、雪が解けてなくなることでしょう。

 

リリースはピリオド(Period)

 

乗馬において、ライダーが馬に対して、主導権を握ることが前提であることは論を待たないことで、ライダーが馬に対して主導権を握ってこそ、馬のメンタルをコントロールし、その上で馬の動きを、間接的にコントロールすることを可能にしているのである。

 

ライダーが馬に対してプレッシャーをかけて、その要求するところを馬に伝え、馬のメンタルが緊張し、馬が要求するところを反応として示したことで、ライダーは、馬にかけていたプレッシャーをリリースし、馬の緊張を緩和することで、馬は反応を肯定し褒められたことになるのである。

 

従って、ライダーは、馬に対して主導権を握っている前提で、馬に対して緊張と緩和を以てコミュニケーションして馬を駆動し、その動きをコントロールしているのである。

 

これまで、ライダーが馬に掛けていたプレッシャーをリリースすることの意味は、馬の反応を肯定するものであり褒めることを意味するものと考えてきた。

このことに異論はないが、リリースが「褒める」という意味では可視化できないものであるために、その重要度を多くのライダーに認知せしめるに至っていないのが現状である。

 

そこで、「褒める」の原点または最小単位について、考察してみたいのである。

 

 

それは、終止符を打つことが、「褒める」の原点であり最小単位なのではないかという仮説を立ててみたのである。

 

何故なら、一つの行動に終止符を打つということは、行動に区切りをつけることで、区切りをつけたことで、精神の緩和が生じるからなのである。

 

「褒める」は、精神の緩和がもたらされることで認識するものであり、緊張が緩和されることが褒められることの出発点だとすれば、「褒める」の最終単位が、行動に終止符をつけるための区切り、つまりピリオドがこれに当たるのではないかという類推が成り立つのではないだろうか。

 

 

馬のコンセントレーションを高めるためのトレーニング法として、発進の直後にストップ、その直後にバックアップ、その直後にターンアラウンドなどのように、矢継ぎ早に様々な要求を馬に求める方法があるが、これは、一つのアクション毎に与えていたプレッシャーをリリースしながら行うのである。

このとき、リリースせずに様々な要求をすれば、馬はコンセントレーションするどころか、興奮したり混乱したりして、収拾のつかなくなってしまうのである。しかし、アクション毎にリリースしながら様々な要求を繰り返しても、馬は興奮したり混乱したりすることなく、ライダーにコンセントレーションし、いつでもどんな要求にも応えられるように、「指示待ち」の状態となるのである。

 

つまり、馬はいつ如何なる場合でも、ライダーの指示に応えられるように、ライダーに対するコンセントレーションを維持したり高めたりするということなのである。

 

アクション毎にリリースするのとプレッシャーを与えたまま幾つもの要求を繰り返すのとでは、何が異なっているのであろうか。

 

その答えは、リリースを与えずプレッシャーを与えたまま幾つもの要求を繰り返すことは、一つのコマンドの中に幾つもの要求が含まれてしまうこととなり、アクション毎にリリースすることは、幾つもの要求があるということではなくて、一つのコマンドに一つの要求が求められるので、飽くまでも一つのプレッシャーには、一つの要求で、その要求に応えたら、リリースによって一つの区切りがつけられ、次のプレッシャーで、次の要求がされたということになるのである。

 

つまり、プレッシャーをかけたまま複数の要求をするということは、一つのコマンドに幾つもの要求が存在することになり、当然馬は、どの要求に応えていいか混乱して興奮もするはずなのである。

これに比べ、一つのアクション毎にリリースがあれば、一つのプレッシャーは、一つの要求を求めることとなり、一つのコマンドは、飽くまで一つの要求であり、アクション毎にリリースがあるのは、一つ一つのアクション毎に終止符が打たれることになり、要求が同時に複数になることにはならないので、馬は混乱することにならないということなのである。

 

以上の観点から、アクション毎にリリースがあることで、プレッシャーによる要求が一つ一つ区切られることとなるので、リリースにはピリオドの意味があるということになるのである。

 

従って、リリースによるピリオドは、一つのアクションに終止符が打たれることとなり、「褒める」の最小単位は、ピリオドなのではないかという推論ができるのである。

 

行動や運動に終止符を打つことは、その行動や動きを肯定し、褒めるという意味を持つのではないだろうか。

 

 

競技大会や未熟なライダーのライディングで、馬が混乱したり興奮したり暴走したりする多くの場合、一つのコマンドに幾つもの要求があるように、馬が受け取ってしまっているのが原因なのではないだろうか。

 

例えば、ライダーが緊張して身体に力が入り、このことが馬に対するプレッシャーとなって、そのプレッシャーがかかったままの状態で、ガイドされたり駈歩が求められたりといった様々な要求が求められたとしたら、当然馬が混乱したり興奮したり恐怖したり暴走したりしてしまうのは、理解に硬くないのである。

つまり、一つのコマンドに、幾つもの要求が混在しているということだからなのである。

 

 

我々人間であっても、長い時間幾つもの仕事続ければ、精神的に混乱やイライラや疲労感が生じやすく、肉体的にも同様であり、これに対し比較的短時間で終止符を打ち、区切りをつけながら仕事すれば、結果的に長時間の労苦に耐えることを可能にするのである。

 

 

以上の例を挙げても、ピリオドは、「褒める」の最小単位であり、それは、プレッシャーをリリースすることであり、リリースは、ピリオドであり、リリースは、終止符を打つことで区切りをつけることとなり、その意味することは、「褒める」の最小単位を物語っているのである。

 

 

 

従って、乗馬におけるプレッシャーのリリースは、ライダーが任意に思いつきで実行するようなものではなくて、必須要件として、アクションに終止符を打つという意味で、人間に比べて大脳の能力が低く、運動神経の優れた馬には、アクション毎に区切りをつけるという意味を持ち、どんなに数多くの要求をしたとしても、その一つ一つの要求に終止符を打って区切りをつけるならば、馬は、自らの反応が肯定されたという認識を持ち、複数の要求を別々のものとして区分されるので、混乱することなく、要求に応えることができるのである。

 

プレッシャーのリリースは、ライダーがレインを持つ腕を下ろしたらリリースしたなどという思い込みやつい夢中になって失念したなどという生やさしいレヴェルの認識で済まされるようなものではなく、乗馬においては、ライダーの握る馬に対する主導権の次に優先されるべき重要な必須要件ともいうべきものなのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました