AM 8:55 Temperature 3.5℃ Humidity 43% 曇り February 20,’26(Friday)
今朝は、曇っていて日射しがありませんし、気温がとても低めですが、風はありません。
馬場は、水溜まり以外はベスト状態です。
チョモランマ
チョモランマとは、エヴェレストの中国名である。
そのチョモランマのように、レインを真上に引き上げるという意味である。
ライダーは、馬を動かしたり止めたりすることは、物理的力を以てすることはできないのである。つまり、ライダーは、強制力を以て馬を動かしたり止めたりすることはできないのである。
しかし、ライダーが馬上で、強制力を以てできることがある。それは、馬を曲げることである。つまり、馬体の何処かを支点して、そこを支えとして、何処かを押したり引いたりして、首を曲げたり、ショルダーを左右へ移動させたり、前駆を支点にして後駆を前後左右へ移動させたりというように、馬体を曲げることができるのである。
ライダーは、レインを引けば、自らの重心に向かって引く傾向がある。何故なら、重心に引くことでバランスを崩すことを回避でき、そして、重心に引くことが力学的には合理的だからである。しかし、重心に引けば、作用点と支点が直線上に位置することになって、作用点に力は最大値なるのだが、直線上の作用点と支点の力は、同量で逆向きなので、理論上は、作用点と支点の位置が近くなるということには繋がらないのである。
そこで、レインを引くのを真上にすれば、作用点の力がチョモランマのように真上に向くこととなり、これに伴って支点であるシートは、真下に押し下げる力となるのである。作用点の力が支点に向かわないとき、支点の力は作用点に力と平行で逆向きとなり同量となるのである。
従って、馬の頭頂は真上に持ち上がり、シートは真下へ押し下げられるようになり、馬体を左側面から俯瞰すると、作用点と支点が直線上に位置したとき異なって、右回転モーメントが生まれるのである。
右モーメントの力が働けば、馬の頭頂と後肢が近づくように馬体が曲がるのである。これを収縮というのである。
チョモランマとは、作用点をライダーの重心に向かうことがないように、チョモランマの山頂へ向くのと同様に、真上に向けてレインを引き上げることで、支点は自動的に真下へ向かい、回転モーメントを作って、馬体を収縮させるための、ライダーが持ち得る強制力を行使する方法なのである。
このことで解るように、乗馬において脚やレインコンタクトは、作用点と支点との関係性において効力をなすもので、特に作用点の力を、支点へと向かわないようにすることによって、回転モーメントを生み出して、強制力を以て馬体を曲げて、馬のムーヴェメントを間接的にコントロールする唯一無二の方法なのである。
乗馬界では、馬を推進するために脚を使い、動きを抑制するためにレインを使うと常識のようにいわれているが、全くの間違いで、脚を使っても馬が推進されることはなく、レインを使っても動きを抑制することないのである。
馬を推進するにも動きを抑制するのも、ライダーが主導権を握って馬とコミュニケーションして行うことができるものなのである。しかし、ライダーは、馬体を曲げることにおいて強制力を行使できて、作用点と支点との二つの力を平行にすることでできることなのである。

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