AM 9:00 Temperature 13.7℃ Humidity 30% 晴れ April 8,’26(Wednesday)
今朝は、少々風が冷たく感じますが、すっきり晴れました。予報では、午前中強風が吹くといっていましたが、強風はなくそよ風程度です。
馬場は、奥に水たまりがありますが、外はLW状態です。
(イ)ストレッチ運動
ストレッチ運動は、ネック(首)・ショルダー(肩)・前肢(フォアレッグ)・リブケージ(胸郭)・フランク(脾腹)・後肢(ハインドレッグ)等の各パーツの可動性と柔軟性を養成するために行うものである。
ストレッチ運動には、二通りあって、一定の軌道を維持して行うものと、馬のステップを要求しながら行うものとがあるのである。
重心を視点においていえば、一定の軌道を維持してストレッチ運動をするとは、重心移動の軌道に変化がないということで、停止を含めストレッチ運動によって、重心移動を起こさないということである。
一方、馬のステップを要求しながらストレッチ運動をするとは、重心移動をさせながらストレッチ運動をするということである。
ストレッチ運動を施す場合、馬体の何処を屈曲させるのか、どの肢をどのようにステップさせるのかというようにターゲット絞って、馬体を屈曲させたり、馬体のどのパーツの可動性と柔軟性を養成したりするのかを明確にして行うことが大切なのである。
更にまた、ストレッチ運動の目的は元より、このストレッチがパフォーマンスにどんな効果を求めて行うかを、明確にして行うことが大切なのである。
運動の軌道を一定に維持するということは、重心移動のモードが維持されることなので、レインや脚の操作によって、重心移動の一定のモードを壊さないようにストレッチを行わなければならない。
つまり、レインや脚によって、馬を動かすことにならないように、レインはタッチやジャーク、脚は軽打して、力みや筋肉を解すようにしなければならない。
その一方で、馬のステップを促進させて行うストレッチ運動は、レインや脚の操作によって、馬のステップを要求し、特に前進気勢と促して、馬体の各バーツの可動性と柔軟性を養成するものである。
ストレッチ運動でも、プレッシャーをリリースすることが重要で、そのタイミングは、外形的に馬の首が曲がったり馬体が曲がったりしたことで、プレッシャーをリリースすれば、馬のメンタルが抵抗やストレスを持ったままという畏れがあるので、馬のフィジカルとメンタルの乖離を作ってしまうリスクがあるのである。
従って、馬体の屈曲があっても、馬のメンタルが従順でない場合もあるのである。
そこで、プレッシャーのリリースは、レインハンドや脚で、馬体との接触点で感じる感触の変化によって、行わなければならないのである。
つまり、レインハンドで感じとる感触がより柔らかく感じたり、脚でより軽く感じたりしたときに、リリースするように心掛ける必要があるのである。
何故なら、プレッシャーの馬体との接触点で感じとる感触が、馬のメンタルの現れだからである。より柔らかく感じたり、より軽く感じたりすれば、より従順になったということであり、馬体の屈曲と接触点の柔軟性や軽さは、馬のフィジカルとメンタルの両方が一体となって、柔軟で従順になったということなのである。
- ノーズベンディング
ノーズベンディングは、肩を固定して、馬の頭を肩に接触するほどに、ベンドするストレッチである。このストレッチは、主に肩関節や頸椎の柔軟性と可動性を養成するものである。
停止・常歩・速歩・駈歩全てにおいて、馬の首をベンドする側の脚で馬の肩を押さえ、レインタッチまたはジャークして、馬の頭を左右の肩に接触するほどに首をベンドするストレッチ運動である。
このストレッチ運動中は、停止の場合は停止状態を維持し、常歩から駈歩までの場合は、一定の走行軌道を維持して行わなければならない。
走行の軌道を維持してネックを左右にベンドするので、肩関節と頸椎の可動性と柔軟性を養成することができるのである。
従って、このストレッチ運動は、一定の重心移動のモードを壊さないようにしなければならないので、レインや脚によって引っ張ったり押したりしてならないのである。
つまり、レイン操作は、引っ張るのではなくタッチまたはジャークするようにして、レイン操作によって重心移動が起きないようにしなくてはならないのである。脚もまた、筋肉やメンタルの緊張を解きほぐすように、軽打するようにしなくてはならないのである。。
レインを引っ張れば、重心移動をさせることになり、脚でステップをさせれば、やはり重心移動をさせることになるので、軌道を一定に維持するとは、重心移動のモードを維持することであり、レイン操作や脚によって、押したり引いたりすれば、重心移動のモードを変化させてしまうので、走行の軌道を一定に保つことができなくなるのである。
このとき、レインプレッシャーの方向を水平方向と垂直方向にプレッシャーをかける場合とがあり、水平方向の場合は、頸椎と肩関節の水平方向の可動性と柔軟性が養成され、垂直方向の場合は、頸椎と肩関節の垂直方向の可動性と柔軟性を養成するのである。また、垂直方向にレインプレッシャーをかければ、後肢を引き込む作用が働くので、後肢の踏み込みを深くすることができるのである。
- 尻馬
尻馬は、基本的に馬のステップを要求しながらストレッチ運動をするもので、レインを引いたり脚でプッシュしたりして、前進気勢の旺盛なステップを要求しながら行わなければならないのである。
尻馬は、馬のステップを促進しつつ行うストレッチ運動だからこそ、サークル走行や直進走行のときに、このストレッチの効果が現れるのである。
もし、尻馬のストレッチ運動をしているときに、ステップを促進せずに行えば、ストレッチをしているときに効果があるように見えても、速歩や駈歩走行を行うと全くその効果が現れないということになるのである。
このストレッチ運動は、常歩と速歩で行う。
内方の肩を脚で動かないようにガードし、そのうえでレインをインサイドに引くのである。すると馬は、頭をインサイドに引かれるが、脚で肩をガードされて動くことができないので、その反作用として後肢がアウトサイドヘアステップするのである。
このストレッチ運動によって、馬の肩とフランク(脾腹)の可動性と柔軟性が養成されるのである。そして、フランクが柔軟になったところで、前肢のインサイドステップが始まるのである。
このストレッチ運動が完成すると、馬はドリフトのような、後肢はアウトサイドステップ、前肢はインサイドステップをするようになるのである。
そして、左右のそれぞれに尻馬を行った後に、馬の頭をアウトサイドにベンドさせて、外方前肢と外方後肢のインサイドステップを求めるのである。
馬の肩には屈曲性はないので、肩関節の緩みで前肢の横方向のステップをしているのである。
尻馬をするとき、馬の肩のところで首を屈曲させれば、肩関節の柔軟性と可動性を養成し、後肢は横方向にアウトサイドステップし、後肢の横方向の可動性と柔軟性を養成することができるのである。
また、胴体の中央付近で屈曲させると、後肢は斜め前方にステップして、第4肋骨にある重心へ近づけるようにできるので、後肢をより深く踏み込ませるようにできるのである。
内方後肢が斜め前方に踏み込ませることができると、外方前肢のストライドが大きくなり、外方前肢が内方前肢を大きく外回りするようになるのである。
このことによって、スピンのときに、内方前肢と外方前肢の交差が容易になり、スピンのステップは、ドリフトステップで、左右の前肢はインサイドステップ、内方後肢はアウトサイドステップ、外方後肢はインサイドステップなので、このストレッチ運動によって、スピンの精度を上げることができるのである。従って、スピンと同じステップであるサークル走行もまた精度を上げることができるのである。
更にまた、この尻馬のときのレインの引き方は。水平方向と垂直方向とがあり、水平方向にレインを引けば、馬のステップは横方向のステップとなり、垂直方向にレインを引けば、馬のステップは縦方向のステップとなるのである。

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