Arena Condition

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AM 9:05 Temperature 6.2 ℃  Humidity Hi(超90%) 雨  March 8,’22(Tuesday)

 今朝は、霧雨のような雨で、お昼頃まで続くようです。

 馬場は、今のところベストコンディションです。

 馬の反応が柔軟なものになるためには、その要因として、フィジカルの柔軟性と可動域・メンタルの従順性と理解力・そしてバランスだと考えます。

 私の定義としてですが、バランスには、二つあって、1つは、ウエイトバランスで、両極のウエイト(重量)が同量になる均衡のことで、このウエイトバランスが崩れたとき、何らかの力を加えて均衡が図られるパワーバランスです。
 そして、パワーバランスは一時的バランスで、物体は常にウエイトバランスで均衡を図る方向へと動くという法則があります。

 バランスが崩れたとき、そのアンバランスを補正するように力が加わり、パワーバランスで均衡を図ります。しかし、この均衡は一時的であるために、ウエイトバランスで均衡を図ろうという動きが現れます。
 ウエイトバランスで均衡を図ろうという動きは、アンバランスを生んだ要因を元に戻して均衡を図る場合と、アンバランスを生んだ要因がそのままでもウエイトバランスが取れるように物体の態勢が変化する場合が考えられます。

 この法則を馬で考えれば、馬の首を左右どちらかに曲げた場合、それまでバランスが安定していたとすると、首を曲げたことでアンバランスになります。このアンバランスを支えるために肢の力で支えて、転んでしまうのを防ぎます。これが、パワーバランスです。
 この後に引いていたレインをリリースすると、馬は頭を元の位置に戻そうとします。つまり、頭が元の位置に戻ってしまうのは、馬の意志とは関係なくウエイトバランスとして均衡を図るという法則が働くからなのです。
 このとき、馬の首を曲げたまま維持すれば、馬は一時的にパワーバランスを取って転ぶのを防ぎますが、この状態が継続されることで、馬は肢の位置や身体を使って首を曲げたままでもウエイトバランスが取れるように動くのです。

 アンバランスが発生したとき、動物はパワーバランスでこれを一時的に支えて、アンバランスを引き起こした要因をもとの位置へ戻してウエイトバランスを取るか、アンバランスを引き起こした要因はそのままで、その他のヶ所を変化させてウエイトバランスを取るか、何れにしてもウエイトバランスが取れるようにという法則が働くのです。

 球体は、理論上が一点でこれを支えている物体で、その1点でウエイトバランスがとれています。この球体に何らかの力を加えれば転がります。空気抵抗などの摩擦要因がなければ、球体は転がり続けます。何故、球体は転がり続けるかといえば、常にウエイトバランスを取るという法則が働いているからなのです。

 従って、馬術界で言われるところの収縮は、馬体の重心近くに4肢を集めた状態のことで、馬体を球体のようにした状態なのです。
 馬が収縮していれば、アンバランスが生じても、ほんの一時パワーバランスを取ったとしても、直ぐにウエイトバランスを取ることが容易であるからなのです。

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