Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 8:50 Temperature 9.0℃ Humidity 60% 晴れ November 23,’24(Saturday)

 

今朝は、晴れまして、湿度が低めです。

馬場は、ウェットな状態です。所々水が浮いています。

 

さて、ライダーのフィールは、馬とのコミュニケーションのためのツールです。

何故なら、馬のメンタルの状況は、馬体との接触点における感触でしか推し量れないのです。

視覚情報も感覚情報の一つなのですが、視覚情報を受け止める脳の部分と大脳皮質が近いために、一部の人を除き視覚情報を受信すると直ぐに大脳が働き始めてしまうのです。

感覚情報は、脳幹へ送信されるのですが、小脳は、これを受信すると運動神経と連結して、運動器官が動きます。これを感覚統合といいます。

視覚情報によって大脳が働くと、小脳における感覚統合、つまり、感覚情報と運動神経の連結が遮断されてしまうのです。

初心者が自転車に乗ってペダルと踏んだ瞬間に転んでしまうのは、大脳による感覚統合の遮断で起きている現象なのです。

しかし、感覚統合が熟練すると、大脳が働いても感覚統合が遮断されなくなるのです。

これは、優れたスポーツマンや職人等が、大脳がいろいろと詳細に想定したり思考したりしていても、身体が機能的に動いて、目的を遂げることができているのはその証拠なのです。

 

従って、感覚統合が熟練されていないときに、大脳を極力活用しないようにしないと、身体を動かすことで目的が達成できないのです。

 

子供がスポーツをすると大人の人達より上達が速いのは、大脳を活用するのが得意ではないからなのです。大脳が活発に機能しない状態で、ものごとを成そうとすれば、感覚情報によって身体を動かし、ものごと成そうとするしかないので、感覚統合が熟練されるので、上達するのです。

 

従って、大人になってから始めるスポーツは、極力大脳を活用せずに、感覚情報を認識するようにして、感覚統合を熟練することが上達を速めることとなるのです。更にまた、視覚情報も感覚統合を遮断する要因となるので、目以外の体で感じる感覚情報を認識するようにして、身体を動かすようにしましょう。

手や足で感じる感覚情報といっても具体性がないので、なにごとかをやろうとしているとき、そのやろうとして動かす体と客体との接触点に、意識を向けることで、その感覚情報を認識できるようになるのです。

 

フィールを養成することは、乗馬だけでなく何事も、スポーツのような身体を動かすことだけに限らず、学問やものごとの探究などの頭脳プレーであっても、重要なのことなのです。

頭脳プレーもまたスポーツの一種なのです。

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