AM 9:00 Temperature 26.6℃ Humidity 71% 曇り July 31,’25(Thursday)
今朝は、曇っていて、台風の影響でしょうか、気温も低いです。
馬場は、ドライ状態です。
さて、乗馬は、ライダーと馬とのコミュニケーションで行うスポーツです。
何故なら、ライダーの如何なる力も、物理的に馬を動かしたり動いている馬をガイドしたり止めたりすることはできないからです。
ライダーが馬に対して主導権を握ることで、馬とコミュニケーションし、馬を推進し、その推進力をガイドすることで、乗馬を成立させることができるのです。
しかし、ライダーが馬の動きをコントロールする場合、ライダーが如何にも物理的力で動かしたりコントロールしたりしているように見えるのは何故でしょう。
例えば、作用点と支点の力は同量で逆向きなので、同一物体上(馬体)に、これが存在すれば相殺されるので、そのものが動きことには繋がりません。
例えば、レインを5の力で引いたとします。
するとライダーは、レインを引くために何処かを支点にして5の力で支えます。同様に脚の場合も同じで、脚を使えば、ライダーは何処かでこれを支えるようにしているのです。
つまり、5の力で引いたり押したりしても、5の力で押したり引いたりして支えているのです。
ところが、レインを引くと馬が後退して、脚を使えば、馬は前進します。
このことは、どのように説明したらいいのでしょうか。
それは、作用点と支点の力は、逆向きで同量なのですが、力のかかる接触点の面積が違うのです。
レインを引いたとき、馬が後退するのは、レインを引くときのプレッシャーのかかる面積が、これを支える支点のプレッシャーのかかる面積より小さいのです。つまり、作用点と支点の力は、トータルとして同じなのですが、片方が局所的になり、片方が分散的になるので、馬のメンタルは、局所的プレッシャーの方を強く感じとって、局所的なプレッシャーに反応して、馬が後退したり前進したりしているのです。
何れにして、ライダーが、馬を動かしたりそれをコントロールしたりするには、馬のメンタルを活用する以外に方法はないのです。
何人たりとも、強制的に馬を動かしたりコントロールしたりできないのです。
ライダーが、優先すべきは、馬に対して主導権を握ることで、コントロールに困ったり動かすことができなかったりした場合、先ず主導権を握ることを優先しましょう。
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