AM 9:25 Temperature 22.1℃ Humidity Hi 曇り October 1,’25(Wednesday)
今朝は、先ほどまで雨が降っていまして、気温も大分下がりました。予報では、夕刻まで小雨が降るとのことですが、今は止んでいます。
馬場は、今のところベスト状態で、雨が良いお湿りといった感じです。
さて、馬の歩様は、4種類あります。
Walk(常歩)・Trot or Jog(速歩)・Canter or Lope(駈歩)。Gallop(襲歩)の4種類です。
常歩は4拍子で、速歩は2拍子、駈歩は3拍子、襲歩は4拍子です。
そして、常歩の運歩は4拍子で、①右後肢 ②右前肢 ③左後肢 ④左前肢 または、①左後肢 ②左前肢 ③右後肢 ④右前肢の順です。
馬が宙に浮く瞬間はなく、絶えずどれかの肢がグランドに着地しています。
速歩の運歩は2拍子で、①右後肢と左前肢 ②左後肢と右前肢、または、①左後肢と右前肢 ②右後肢と左前肢の順です。
馬は、①と②の間で宙に飛んでいます。
因みに軽速歩がありますが、これは馬の歩様ではなくて、騎乗法です。
この軽速歩のことを英語圏では、Posting Trotといいます。
これには、世界的ルールがあって、外方前肢がステップするときライダーは立ち上がります。このルールは、速歩を継続する場合は、必要がありません。何故なら、速歩は2拍子なので、①~②のどちらでライダーが立っても馬に差し障りはありません。
しかし、速歩から駈歩へ移行する場合は、このルールが必要なので、軽速歩をしているとき、ライダーは立ち上がるときに脚が入りますので、つまり、立ち上がるときに脚によるアクセントつけているのです。従って、ライダーが座っているとき、外方後肢がステップしているときなので、外方後肢に力を入れるように脚が入るのです。
従って、正しいリードの駈歩へと移行するために、この軽速歩のルールがあるのです。
駈歩の運歩は3拍子で、左リードの場合は、①右後肢 ②左後肢と右前肢 ③左前肢 または、右リードの場合は、①左後肢 ②右後肢と左前肢 ③右前肢の順です。
馬は、①から次の①へと移行するとき、宙に飛んでいます。
襲歩の運歩は4拍子で、左リードの場合は、①右後肢 ②左後肢 ③右前肢 ④右前肢または右リードの場合、①左後肢 ②右後肢 ③左前肢 ④右前肢の順です。
馬は、①と②の間で宙に飛んでいます。
馬の駈歩と襲歩には、リードがあります。
リードは、馬の骨格上の特徴が起因して生まれています。その特徴とは、脊椎が曲がらないということです。曲がらないことで、馬は、筋肉力を行使せずに立っていられることを獲得しています。
しかし、効率よく運動するためには、運動エネルギーが重心を通る必要があり、馬の重心は第④肋骨付近にあるので、運動エネルギーが馬体の対角線上を通過しないと、重心を通ることができません。
外方後肢から内方前肢に向かって運動エネルギーが通ることで、重心上を通過することができるので、リードが生まれたのです。
因みに、チェンジリード(踏歩変換)は、運動エネルギーの方向変換なのです。つまり、右後肢から左前肢へ、または左後肢から右前肢へと通過している運動エネルギーの方向を切り替えているのです。
日本の馬術用語で解り難い用い方があります。それは、「手前」という言葉の使い方です。
この手前は、左回りや右回りというように方向性をいう場合と、リードを左手前とか右手前とかいう場合があります。紛らわしいので、間違わないようにしましょう。
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