AM 9:10 Temperature 14.2℃ Humidity 62% 晴れ November 15,’25(Saturday)
今朝は、昨日よりも気温が高めで、すっきりと青空が広がっています。
馬場は、奥に水溜まりがありますが、外はLW状態です。
馬の速歩や駈歩のことを、斜対速歩や斜対駈歩といいます。これに対して、側対歩というのがあって、速歩と駈歩では、左前肢と左後肢、右前肢と右後肢が一緒に動いています。
基本的には、側対歩は、訓練によって作られていて、代表的なのは、テネシーウォーキングで、元々は、畑を耕すときに、馬の肢が畝に乗らないようにしたことがルーツだそうです。
古代のモンゴルの馬が、側対歩であったことは多くに人に知られているところです。
側対歩の特徴は、馬の背があまり揺れないのだそうです。
古代のモンゴル軍の行軍では、馬上で眠ったり食事をしたりしたといわれています。
もう一つは、近親交配などによって、生まれつき側対歩になってしまう馬が希にいます。それは、北海道の道産子に多く見ることができます。
これは、北海道や日本政府の愚作によって生まれてしまったことで、道産子の保存を企画して、道産子を飼養する農家に補助金をだしたもので、1頭あたり50,000円出した愚作でした。
農家は、頭数を増やすと当然補助金が増えますので、近親交配でも何でも頭数を増やそうとしたので、奇形児が生まれたり側対歩の馬がいっぱい生まれたりしてしまったのでした。
今では、その政策はなくなったようですが、現在道産子の馬格が大小様々なのは、このときに政策の名残なのです。
日本の農業政策は、道産子の保存も、米の政策についても、同様の政策を採っているので、今日の為体が生まれてしまっているのです。
因みに、アメリカでは、カーボーイの仕事が機械化などのよって変化したために、当然馬の使役が少なくなったのです。そこでアメリカでは、競技会や品評会に賞金を出して、民間の競争原理を機能させて、クォーターホースなどの高品質化をはかったのです。
現在では、クォーター鳳珠は、輸出品目になるほどのクォリティを誇っているのです。
余談が長くなってしまいましたが、側対歩の話をしたかったのではありません。
馬の速歩や駈歩が斜対歩なのは、馬の脊椎の柔軟性がないからなのです。
第4肋骨にある重心を運動エネルギーが通過するには、対角線上の肢が連動することになることが重要で、対角線上の肢が同時に動いたり、外方後肢の次に内方前肢が動いたりするようなメカニズムになっているのです。
因みに駱駝やキリンは、側対歩で、馬に比べると進化が遅れているのでそうなっているのだそうです。
従って、チェンジリード(頭歩変換)は、運動ネルギーの方向変換のです。
右後肢から左前肢へと運動ネルギーが働いているのを、左後肢から右前肢へと運動エネルギーが働くようにしたり、その反対が、チェンジリードなのです。

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