AM 9:20 Temperature 2.8℃ Humidity 48% 快晴 January 25,’26(Sunday)
今朝は、快晴で、バケツと鉢の水が凍結しました。
馬場は、ドライ状態です。
「ライダーの姿勢」
ドレッサージュでいわれるライダーの姿勢は、上体は直立し、腰はためを作るようにやや緩くし、下半身は軽く膝を曲げ、踝は上体の中心線の真下に位置するように、そして、鐙は親指の付け根で踏み、軽く踵を落とすように履くのである。
このライダーの姿勢の目的は、ライダーの重量を、馬の推進に繋がるように、特に後肢の踏み込みを促すためで、上体より前に膝を突き出すような腰掛け座りになることを避けていて、鐙の位置が上体より前になることで、推進力を抑制してしまうことを防いでいるのである。
ハミを壁にし、ライダーのポジショニングと脚による推進によって、馬の収縮を形成するためにあるのが、この姿勢なのである。
ウエスタンのサドルは、比較的鐙が前に位置しているものが多いのは、キャトルドライブなどの長時間のライディングのためで、ライダーの疲労軽減を考慮しているためなのである。
しかし、今日では、ウエスタンの馬術競技が盛んになったこともあり、馬に収縮や屈撓を求めることが日常的になったこともあり、レイニングホースをはじめとするサドルは、昔ほど鐙の位置が前ではなくなっているのである。
ライダーのポジションは、馬の推進や体制の形成には、重要な要素なので、鐙の位置や負荷のかけ方は、大変重要なのである。
そこで、ドレッサージュにおけるライダーの姿勢は理想かも知れないが、飽くまでも馬の体勢の形成にその目的があり、ライダーの負担が大きいので、私は、ライダーの鐙が少し前でも、その鐙に極力体重を負重しないことを提案している。
そうすることによって、シートにライダーの全体重を極力掛けられるので、馬の推進を促進し、鐙の位置が少し前になっても、馬の推進力を減退させることを避けることができるのである。
レイン操作をするとき、ビットが作用点になり、シートが支点となるのである。
例えば、作用点であるビットを真上にピックアップすると、支点であるシートは、自動的に真下へ押し下げる力が働くことになるのである。
このとき馬体を左側面から俯瞰すると、作用点は真上に向かい、支点は真下に向かう力が働くので、右回転モーメントが生まれるのである。
ビットを真上に引き上げれば、この作用点の支点がシートになっていれば、右回転モーメントが生じて、馬のショルダーを中心に頭頚部が下がり、後駆が押し下げられることとなり、収縮するのである。
作用点と支点の力は、逆向きで、同量なのである。
従って、作用点の力が支点に向かえば、必ず支点の力は作用点に向かって、同一線上に作用点と支点が位置し、互いに向き合う力となり、押し合う状態となるのである。これに対し、作用点の力が支点以外のとこへ向かえば、支点の力はこれと逆向きで作用点の力とパラレルとなり、回転モーメントが生まれるのである。
ライダーが足を前につきだしたところで、鐙を履き体重を掛けていると、ビットが作用点で、支点が鐙となるので、馬の頭が上がりショルダーが下がるという形になってしまう畏れがあり、このことがドレッサージュの姿勢がある所以なのである。
ドレッサージュで鐙をしっかり踏めといっているのも、鐙がライダーの上体より前に出ていないので、鐙が支点となっても推進力を減退させることはないのである。
鐙が推進力の減退に繋がらないために、ドレッサージュのような姿勢を取らなくても、ライダーが鐙に極力体重を掛けないようにシートへライダーの体重を掛けていれば、前駆と後駆の間に右回転モーメントを生じせしめ、収縮を容易に形成することができるのである。
ライダーのシートを支点とするために、鐙に極力体重を掛けないことが必要で、シートが支点となることで、ビットプレッシャーの効用がまるで違うものとなるのである。
ライダーの姿勢は、馬のバランスや、姿勢の形成に大きな影響をもたらす要因なので、作用点と支点のとの関係性において、考えられなければならない要素なのである。

コメント