AM 9:35 Temperature 33.4℃ Humidity 49% 晴れ August 19,’25(Tuesday)
今朝も早朝から厳しい暑さです。
馬場は、少し埃が立ち始めました。
乗馬は、ライダーと馬とのコミュニケーションによって成り立ているものです。
そのコミュニケーションは、主にライダーが馬にかけるプレッシャーの馬体との接触点でやり取りがされるものです。
従って、ライダーも馬も、その接触感によってされるのがコミュニケーションだといえるのです。
接触感は、ライダーの五感です。勿論、五感の中には、視覚も含まれますが、接触感は視覚では捉えられません。
ライダーにとって、接触感は、健常者であればその精度こそ違いがあるかも知れませんが、その殆どは接触点の感覚細胞の精度というより、その感覚情報が感覚神経によって脳にもたらされたときの脳の認知能力なのです。
その認知能力は、意識によってコントロールされているのです。
つまり、感覚情報を脳が認知するのは、多くの場合、意識の向いた方向からの感覚情報を認知するので、意識していないところからの情報が脳にもたらされていても、認知しないのです。
例えば、視覚情報に意識が囚われていれば、手や足からの感覚情報を認知しないということになるのです。
しかし、ライダーは、全ての感覚情報を認知しなければならないということではありません。ライダーが意識的に、馬にプレッシャーをかけているとき、そのプレッシャーの馬体との接触点に意識を向ければいいだけのことなのです。
意識を向けることで、その接触感をライダーは、認知できるのです。
その接触感によって、ライダーは、馬の反応を察知することができます。
接触感は、馬のメンタルの動向やフィジカルの動きを、ライダーに教えてくれるのです。
感覚情報の認知を妨げるものが、意識でもあるのです。
何故なら、ライダーは、馬の駈歩を要求するとき、脚でプレッシャーをかけます。
このときライダーの意識は、馬の駈歩に囚われてしまう傾向にあるので、脚の馬体との接触感を捉えなくなってしまうのです。
このとき、馬は脚のプレッシャーに反応しなかったり、抵抗していたりしても、ライダーは気がつかないことになります。
また、視覚もまたライダーの意識を拘束しがちになるので、感覚情報の認知機能の妨げになる要因でもあります。
何れにして、ライダーは、自らの意志で馬にプレッシャーをかけるわけなので、そのプレッシャーの馬体との接触点に、意識を向けるようにしなくては、乗馬が成り立たないのです。
コメント