Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

未分類

AM 9:05 Temperature 14.7℃ Humidity 70%  曇り   October 21,’25(Tuesday)

 

今朝は、どんより曇っていて、夕刻には雨の予報が出ています。

馬場は、まだ水が浮いた状態です。

 

さて、今日は、スピンのトレーニングについて、お話ししたいと思います。

 

先ず、スピンのステップは、ドリフトです。

 

前肢の2肢は、回転方向のインサイドステップして、内方後肢はアウトサイドステップし、外方後肢はインサイドステップしています。

 

このスピンにおけるステップのメカニズムについて、考えたことがなかったり誤解したりしている人が多いので、正しく理解しましょう。

因みに、このステップのメカニズムは、サークル走行も同じで、サークル走行もスピンもターンアラウンドというのもステップが同じだからなのです。

 

スピンにおいて、重要なことは、内方後肢のアウトサイドステップです。

 

アウトサイドステップといっても、斜め前方の外側にステップすることなのです。つまり、第4肋骨にある重心の真下に内方後肢が位置することで、馬体重を支える役割をしていて、外の3肢は、推進の役割をしているのです。

 

スピンのトレーニングは、いろいろなトレーナーそれぞれにやり方はありますが、私の場合は、先ず内方後肢にアウトサイドステップをさせることから始めます。

 

内方レインをインサイドへ引き、内方脚で馬の肩が内方へ来るのを防御します。すると、内方後肢がアウトサイトステップするようになります。

このとき、内方脚がレインを引く支点となるのですが、この支点を馬の肩寄りにすると、内方後肢は真横にアウトサイドステップし、内方脚(支点)を後駆よりにすると、内方後肢は斜め前方でアウトサイドステップするようになるのです。

 

内方後肢が重心の真下方向へステップするように徹底し、その上で外方レインで、推進を抑制するように、肩の外方へ引きつけるように引きます。すると、馬は推進を抑制されるので、前肢が内方へステップするようになります。

前肢が内方へのステップを一歩したら、レインプレッシャーをリリースして、再び内方後肢のアウトサイドステップを要求します。内方後肢がアウトサイドステップしたら、再び外方レインを引き推進を抑制し、前肢のインサイドステップを要求します。そして、前肢がインサイドステップしたらレインプレッシャーをリリースします。

これを繰り返し、スピンのトレーニングを行います。

 

前肢のクロスステップが上手くできず、両前肢がバッティングする場合は、内方後肢のアウトサイドステップを改善しなければ治すことができません。

内方後肢が重心の真下方向へアウトサイドステップせずに、真横にアウトサイドステップしていると、外方前肢が真横にインサイドステップするので、内方前肢とバッティングするのです。

 

これを改善する場合は、内方レインを内方へ引くときの支点としての内方脚を、より後駆よりにすることで、内方後肢が重心の真下方向へアウトサイドステップするようになるのです。すると、外方前肢が斜め前方のインサイドへステップするようになるので、バッティングが改善するということです。

 

一つ重要なことは、外方レインのプレッシャーがスピンのスタートになるということです。そして、外方レインのプレッシャーをかけるとき、推進力が減退しないようにすることも重要なのです。

外方レインのプレッシャーは、推進力を抑制するようにかけるので、これに負けないように推進力を維持するようにしなくてはならないのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました