AM 9:00 Temperature 17.3℃ Humidity 53% 晴れ October 28,’25(Tuesday)
今朝は、朝から晴れまして風もありません。
馬場は、奥に大きな水溜まりがありますが、外はLW状態です。これからハローを掛けて、今日中にはもっと回復するようにします。
今日は、ウエスタン馬術とブリティッシュ馬術の違いについて、お話ししたいと思います。
一番異なる点は、バランスワークなのです。
馬の体重配分は、前肢に約60%、後肢に約40%で、その重心は、第4肋骨付近にあるといわれています。
この体重配分のまま動くと、バランフォア状態であり、筋力の行使が軽減されて省エネ運動で、慣性運動がしやすい状態なので、坂を下るようなムーヴメントなのです。従って、省エネである一方で、制動性が良くない運動なのです。
ウエスタンでもブリティッシュでも、制動性を高めるために、筋肉運動を高めるために、ブリティッシュでは、バランスバックを行います。
バランスバックとは、重心を後方へ移行させることで、このために前駆を起揚させて、重心を後方へ移行させます。
一方ウエスタンでは、牛を追走する必要性から馬の運動神経を活用するので、ルーズレインで馬の前駆を拘束することができませんので、前駆を起揚させてバランスバックできないのです。そこでウエスタンでは、後肢を深く踏み込ませることで、後肢への体重配分を大きくします。つまり、重心を後方へ移行させるのではなく、後肢を深く踏み込ませて、後肢に体重配分を大きくして後肢の筋肉運動を活発化し、制動性を高めているのです。
厳密にいえば、ブリティッシュはバランスバックして後肢の筋肉運動を高めて、制動性を高めているのです。ウエスタンは、バランスバックせずに後肢の踏み込みを深くして、後肢の筋肉運動を高めて、制動性を高めているのです。
つまり、ウエスタンとブリティッシュとでは、後肢の筋肉運動を活発化させて制動性を高めることは同じなのですが、その方法として、重心を後方へ移行させるか、重心の移行をさせるのではなく、後肢の踏み込みを深くするかという大きく異なる点があるのです。なのです。

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