Arena Condition

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AM 8:00 Temperature 22℃  Humidity 62%  曇り  October 17,’21(Sunday)

 霧雨が降っていて、今は同じ空模様ですが、今は止んでいます。予報では、夕方まで降ったり止んだりですが、おそらく雨が霧雨の感じでしょう。

 馬場は、ベストコンディションをキープしています。

 さて、長年の課題でした「乗馬のブラックホール」が遂に解明されました。

 「乗馬のブラックホール」とは、ライダーによる馬の推進です。

 馬は、後肢の着地位置が重心より前か後ろかによって、ムーヴメントが全く違います。

 後肢の着地位置が重心より後ろであれば、重心が下方へ向かいます。前であれば、重心が上方へ向かいます。

 つまり、この場合の重心とは、馬とライダーの質量の中間点で、ライダーと馬との合成重心のことですが、後肢の着地点が重心より後ろの場合、重心は押し下げられるように動いています。すると、重心が下方へ向かって動いてからこれを支えるためにステップするというメカニカルムーヴメントとなるのです。
 この状態でライダーより推進するために、脚などでプレッシャーをかければ、馬はピッチ、つまりストライドを大きくすることではなく、ステップの回転が速くなるのです。
 
 後肢の着地位置が重心より前であれば、重心が上方へ向かいます。つまり、重心が押し上げられるということで、後肢のステップによって重心が押し上げられて動くテクニカルムーヴメントとなります。
 この状態で、ライダーが脚などで推進のプレッシャーをかければ、馬はストライド大きくしてより速く動こうとするのです。

 さて、「乗馬のブラックホール」である推進は、ライダーが推進のプレッシャーをかけた時、後肢が重心を押し上げるようにする動きが肝心なのです。何故なら、ライダーの推進のプレッシャーが、馬の恣意的運動である筋肉運動を促すので、ライダーの意志と馬の意思が一致するのです。

 しかし、メカニカルムーヴメントの場合は、重心が下方に向い馬の恣意的運動である筋肉運動ではなく、むしろ重心を支えているのを止めるという動きであり、馬の意志に直結しない運動で、ライダーの意志と馬の意志が一致している動きではないのです。
 従って、結論は、「乗馬のブラックホール」であるライダーによる推進は、テクニカルムーヴメントのときに推進のプレッシャーをかける以外ないということなり、重心の前に後肢が踏み込んでいる状態を作って、プレッシャーをかけることで発揮されるということなのです。

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