Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 8:45 Temperature 28.3℃ Humidity 73% 曇り  July 11,’24(Thursday)

 

今朝は、曇っていてやや強めの風が吹いています。

馬場は、昨夜ほんの少し雨がありましたが、状況は変わらずドライ状態です。

 

調教には、大きく二つに分けることができます。

この二つの内一つは、要求に応えられるように必要な要件を整えることで、馬がそれを行うというもので、馬の視点で捉えれば、受動的学習を促すものです。もう一つは、環境を作って、その環境で馬が学習するというもので、馬の視点で捉えれば、能動的学習を促すものです。

例えば、スライディングストップをトレーニングする場合、構造的には後肢が重心より前に着地することで、スライディングしているので、後肢を重心より前に踏み込ませるようにしてストップし、スライディングストップしたときに、掛けていたプレッシャーをリリースする。このトレーニング法は、必要要件を整えて馬の受動的学習を促すものなのです。

もう一つは、サークル走行から巻き乗りするように回転運動に切り替えては、再びサークル運動をして、そして回転運動に切り替えるように、これを数回繰り返すようにするという方法です。これは、サークル走行から回転運動に切り替えるという環境は、前肢に体重を負重する割合が大きいと回転運動への切り替えがスムースにできないので、数回これを繰り返す内に、馬は能動的により前肢への負重を軽減しようとします。結果として後肢の踏み込みが深くなってスライディングストップするようになるというトレーニングです。

ウエスタンのトレーニング法は、後者を多用します。

馬の能動性を養成する方法を多用するというものです。しかし、前者の方法を軽視しているわけではなく、臨機応変に両者を使い分けるのですが、なるべく後者を用いるようにしているのです。

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