Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:05 Temperature 31.1℃  Humidity 66%   晴れ   September 10,’25(Wednesday)

 

今朝は、雲がありますが晴れています。

馬場は、水溜まりがなくなりまして、ベストです。

 

馬に乗ると、ライダーは、3つのワーキングをします。

 

1つは、フレームワークで、馬の姿勢形成です。2つ目はバランスワークで、馬の重心と後肢の着地位置との関係性を構築して、馬のムーヴメントをコントロールします。そして3つめは、ガイドワークで、馬の推進を含めて、その進行方向と気勢(勢い)をコントロールします。

 

ライダーが馬の背にあっても、馬に対して強制力を発揮できるのが、フレームワークで、馬体上に作用点と支点の2つの力を連携させて、回転モーメントを作り出し、馬の姿勢形成をします。

その代表的なものは、屈撓や内方姿勢や収縮などがあります。

 

そして、この姿勢形成の中で、馬の第4肋骨にある重心と後肢の着地位置を操作して、重心より後肢の着地位置が後方であれば、馬がバランスフォアとなって、馬の重心が移動して、その重心が移動することに伴ってステップするというメカニカルムーヴメントなります。

このメカニカルムーヴメントは、馬の重量による重力によって運動エネルギーを発生させて、運動しています。

更にまた、この重心移動をさせているのが、頭の上下動なのです。

 

この運動は、惰性的運動なので、頭の上下動を拘束することで、この運動を止めることができますが、坂を下るような動きなので制動性が高いとはいえないのです。

 

後肢の着地位置が重心より前方にあると、馬は後肢の筋肉運動によって重心移動をします。これをテクニカルムーヴメントといいます。この運動は、馬の肢の筋肉運動である動力を行使している運動で、筋肉運動さえ止めれば運動を止めることができて、馬にとって制動性の高い運動といえるのです。

 

そして、ガイドワークは、馬を動かし、その動きの方向や気勢をコントロールすることです。

このガイドワークは、ライダーは、レインを引けば何処かでこれを支え、脚で押せば、何処かでこれを支えているので、作用点の力と支点の力が相殺されて、馬が動くことやその動きを制御することは、物理的には不可能なのです。

 

従って、ライダーは、馬のメンタルに語りかけで、このガイドワークをする以外にないのです。つまり、ライダーは、馬に対して主導権を握るようにして、馬を動かし、この動きをコントロールします。

 

つまり、ガイドワークの前提は、ライダーが馬に対して主導権を握ることなのです。

 

この3つのワーキングは、馬体上に作用点と支点の2つの力を連携させ、回転モーメントを生み出すことにおいては、同じことをやっているのです。唯一異なることは、ガイドにおいて、ライダーが主導権を握るということなのです。

 

乗馬において、ライダーが馬に対して主導権を握ることがなければ、何も出来ないほど、主導権は基本中の基本だといえる要素なのです。

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