Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:00 Temperature 22.8℃ Humidity 70% 晴れ   October 19,’25(Sunday)

 

今朝は、風もなく穏やかで、寒くもなく晴れました。

馬場は、奥に水溜まりがありますが、外はほぼベストになりました。

 

さて、ウエスタン馬術のトレーニングの特徴は、間接成就です。

 

つまり、ストップやスピンやチェンジリードやロールバックをトレーニングするとき、直接それを行ってトレーニングするのではなく、間接的な運動をすることによって、これらのパフォーマンスを、ティーチングしたりレベヴェルアップをしたりします。

 

例えば、ストップは、レインを引いて止めることが直接的ですが、ウエスタンでストップは、後肢への体重の負重を上げることが重要だと考え、直線走行を回転運動に切り替えます。

馬は、それまで、バランフォアの状態であった場合、回転運動をすると、前肢へ体重を負重していると、回転運動がしにくいので、馬が能動的に後肢へ体重を負重するようになります。

このようにすることで、馬は後肢で停止をするようになるのです。

 

ストップするとき、馬は前進のモーメントとグランドから突き上げられる力が働きます。馬の前肢は、後方へ屈曲する機能しか持っていないので、前肢でストップをすると関節を逆方向へ曲げる力が働くので、故障の原因にもなりかねません。その点、後肢は前方へ屈曲する機能を持っているので、グランドから突き上げられてもスムースに対応ができるのです。

従って、馬にストップをティーチングするとき、回転運動をすることはとても合理的なのです。

 

ウエスタンでは、回転運動をよく取り入れて、後肢を深く踏み込ませることで、重心を後方へ移行させるバランスバックをするのではなくて、後肢を深く踏み込ませて、後肢への体重の負重を大きくして、結果的にバランスバックと同じ効果を上げているのです。

 

ドレッサージュでもウエスタンでも、パフォーマンスの多くは、後肢への体重の負重を大きくして、前肢の負荷を軽減して行っているものが多いのです。

従って、トレーニングの基盤は、後肢への体重の負重を大きくすることにつきるのです。

 

何故なら、馬は自然体では、前肢へ60%、後肢へ40%の体重配分となっていて、バランフォアなので、バランスバックや後肢の踏み込みが重要になるのです。

因みに、ドレッサージュでは、前駆を起揚させて(チェスの馬ののように)バランスバックを行っています。

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