AM 9:35 Temperature 10.2℃ Humidity 54% 晴れ December 8,’25(Monday)
今朝は、晴れて風もありません。
馬場は、ベストコンディションです。
フィジカルの可動性
乗馬における馬のフィジカルの可動性は、ライダーの要求に応え得るフィジカル的可動性がなければ、馬はライダーの要求に応えることができないのである。ライダーが要求する馬の可動性とは、以下の通りである。
- 前駆
前駆とは、馬の頭から肩までの部分のことで、その可動性は、頸椎と肩関節、そして前肢の動きのことである。
前駆の水平と垂直の両方向の可動性は、進行の方向性と馬体重を支えるという役割を担っているのである。
馬の脊椎は、成馬になると殆ど屈曲性がなくなるが、頸椎は、柔軟性を持っているのである。
脊椎と前肢を繋いでいるのが肩胛骨で、肩胛骨と上腕骨の間接が、肩関節というのである。そして、上腕骨から前肢へと繋がっているのである。脊椎と肩胛骨は、関節ではなく筋膜で繋がっているのである。
頸椎は、き甲から頭の間で、幾つもの骨が靱帯や筋肉によって繋がっていて、屈曲性を持っているのである。
肩胛骨と上腕骨の肩関節は、左右1対ずつあって、横から見ると「くの字型」になっていて、くの字の頂点が関節である。
肩関節は、垂直方向の屈曲性のみで、水平方向の屈曲性を持っていないのである。
また、前肢の膝関節や球節などの関節は、水平方向の屈曲性を持っていないのである。
従って、前肢の横方向の動きは、肩関節が曲がることでできているわけではなく、くの字型の肩関節の緩みで行っているのである。
従って、前肢の可動性は、主に肩関節の柔軟性によるところで、肩関節の柔軟性によって、前肢のストライドの大きさや横方向の動きができるのである。
- 後駆
後駆は、脊椎の最後尾の後ろに5つの骨が一つになっている仙骨があって、仙骨に尾骨が繋がっているのである。
そして、脊椎の最後尾に骨盤がついていて(仙骨より前)、骨盤に股関節があって、股関節に大腿骨が繋がっているのである。そして、大腿骨から肢の先端までが後肢なのである。
脊椎の最後尾が十字といわれる部分で、ここに多少の屈曲性があるといわれているのである。
股関節は、回転機能を持っているので、後肢は、前肢と比べると大きく垂直方向と水平方向の両方とも動く機能を有しているのである。
(14)ビット(Snuffle Bit 水勒 Curb Bit 大勒)
ビットには、大きく分けてスナッフルビット(Snuffle Bit 水勒) とカーブビット(Curb Bit 大勒)があり、スナッフルビットは、主に初期調教(ファウンデーショントレーニング)に使われ、カーブビットは、フィニッシュトレーニングに用いられるのである。
スナッフルビットもカーブビットも馬の口に入る部分をマウスピースといって、様々な形状のものがあり、馬の訓練度や性格に合わせて用いられるのである。
スナッフルは、ダイレクトレインともいって、レインを引けば、そのままの方向が維持されて力が働くのである。これに対してカーブビットは、カーブストラップとシャンクとで梃子の機能を持っていて、レインを左に引けば、シャンクが左に引かれるので、マウスピースは右に向くことになるので、馬の顔は右に向くということになるのである。
つまり、スナッフルビットは、レインを引けば引いた方へ馬を誘導して、カーブビットは水平方向へ引いても垂直方向の力も働き、スナッフルビットと違って、極論するとレインを引いた方と反対方向に力が働くのである。

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