AM 9:15 Temperature 5.9℃ Humidity 71% 晴れ December 17,’25(Wednesday)
今朝は、穏やかに晴れました。風もありません。
馬場は、昨日水抜きをしましたので、水溜まりはなくなりましたが、その跡が少々ぬかっていますが、お昼前には回復するでしょう。
今日は、年末恒例の「おさらい会」の初日です。
ご健闘をお祈りします。
ストレッチ運動
ストレッチ運動は、ネック(首)・ショルダー(肩)・前肢(フォアレッグ)・リブケージ(胸郭)・フランク(脾腹)・後肢(ハインドレッグ)等の各パーツの可動性と柔軟性を養成するために行うものである。
ストレッチ運動には、二通りあって、一定の軌道を維持して行うものと、馬のステップを要求しながら行うものとがあるのである。
重心を視点においていえば、一定の軌道を維持してストレッチ運動をするとは、重心移動の軌道に変化がないということで、停止を含めストレッチ運動によって、重心移動を起こさないということである。
一方、馬のステップを要求しながらストレッチ運動をするとは、重心移動をさせながらストレッチ運動をするということである。
ストレッチ運動を施す場合、馬体の何処を屈曲させるのか、どの肢をどのようにステップさせるのかというようにターゲット絞って、馬体を屈曲させたり、馬体のどのパーツの可動性と柔軟性を養成したりするのかを明確にして行うことが大切なのである。
更にまた、ストレッチ運動の目的は元より、このストレッチがパフォーマンスにどんな効果を求めて行うかを、明確にして行うことが大切なのである。
運動の軌道を一定に維持するということは、重心移動のモードが維持されることなので、レインや脚の操作によって、重心移動の一定のモードを壊さないようにストレッチを行わなければならない。
つまり、レインや脚によって、馬を動かすことにならないように、レインはタッチやジャーク、脚は軽打して、力みや筋肉を解すようにしなければならない。
その一方で、馬のステップを促進させて行うストレッチ運動は、レインや脚の操作によって、馬のステップを要求し、特に前進気勢と促して、馬体の各バーツの可動性と柔軟性を養成するものである。
ストレッチ運動でも、プレッシャーをリリースすることが重要で、そのタイミングは、外形的に馬の首が曲がったり馬体が曲がったりしたことで、プレッシャーをリリースすれば、馬のメンタルが抵抗やストレスを持ったままという畏れがあるので、馬のフィジカルとメンタルの乖離を作ってしまうリスクがあるのである。
従って、馬体の屈曲があっても、馬のメンタルが従順でない場合もあるのである。
そこで、プレッシャーのリリースは、レインハンドや脚で、馬体との接触点で感じる感触の変化によって、行わなければならないのである。
つまり、レインハンドで感じとる感触がより柔らかく感じたり、脚でより軽く感じたりしたときに、リリースするように心掛ける必要があるのである。
何故なら、プレッシャーの馬体との接触点で感じとる感触が、馬のメンタルの現れだからである。より柔らかく感じたり、より軽く感じたりすれば、より従順になったということであり、馬体の屈曲と接触点の柔軟性や軽さは、馬のフィジカルとメンタルの両方が一体となって、柔軟で従順になったということなのである。

コメント