Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM8:45 Temperature 13.3℃ Humidity 55% 曇り   April 17,’26(Friday)

 

今朝は、曇っていて気温が低めです。

 

馬場は、水抜きをしたので、今日中には回復することでしょう。

 

 

「コマンドによる鬩ぎ合い」(せめぎあい)

 

乗馬とは、ライダーと馬とに主従関係にあり、ライダーが馬に対して主導権を握り、馬を従えてこそ成り立つものである。

 

レイニングホースには、単にライダーの指示に馬が従うということではなく、ライダーに対して些かの抵抗を見せず、歓んでライダーの指示に従うものという理念がある。

 

ライダーと馬とが主従の関係にあるというものの、上下の関係といった単純なものではなく、その中にライダーが馬を虐げるような一方的関係ではなくて、協調性があって然るべきであるというものなのである。

 

人間がどんな文化的生活をしていても、冷暖房完備に身を置いても、現在ではテレワークで出勤せずに働いていても、デジタル社会にいながらAIという過去の情報に身を委ねていても、太陽光発電のまやかしに気づかずに盲信していても、人間は生物である限り、生存競争の中で生きていることから離脱しては、命を維持できないのである。

人間の皮を被った張りぼての牛のようで、魂も誇りもあったものではないのである。

 

 

人間がどんなにその理念として言い募ったところで、主従関係に相違なく、乗馬において、ライダーが、馬に何らかの要求をするとき、少なからずプレッシャーをかける。

このプレッシャーに、馬が幾ばくかの抵抗をすれば、ライダーと馬との間で鬩ぎ合いが生まれるのである。つまり、生きもの同士の魂のぶつかり合いが生じるのである。

 

その鬩ぎ合いに、ライダーが勝利し、ライダーのコマンドを馬が受け入れて、反応するのが乗馬である。

 

そして、ライダーがその鬩ぎ合いに勝利したとき、馬がライダーを主人として仰ぎ見るに相応しく振る舞ってこそ理想とするもので、ライダー足るもの、馬がライダーに従うことにおいて、慶びの境地に至るように導かなければならないのである。

 

従って、乗馬において、ライダーがこの鬩ぎ合いに勝利することが最優先課題で、その次に、ライダーのコマンドを馬が反応するという順序なのである。

 

ところが多くのライダーは、馬にプレッシャーを掛けるのは、馬に対して何らかのコマンドをするときなので、コマンドに馬が応えることを優先して、鬩ぎ合いの接点で如何様なやり取りになっているのか認知せず、馬がコマンドに従ってくれないと嘆くのである。これは、誠に愚かしいことなのである。

 

従って、ライダーは、自らが馬に与えるプレッシャーの馬体との接触点に意識を傾注し、その鬩ぎ合いの成り行きを感覚的に認知して、勝利しなくてはならないのである。

 

先ず、この鬩ぎ合いに勝利することが、ライダーにとって、最優先課題なので、なによりも重要視しなくてならないことなのである。

 

ライダーが馬を従えるためには、ライダーが馬にプレッシャーをレインハンドや脚によって掛けたとき、ライダーは、絶えずプレッシャーと馬体との接触点に意識を傾注し、その経過を感知し、これに即応して勝利を収め、その勝利の直後にかけていたプレッシャーをリリースして、馬の反応を肯定し、馬のメンタルの緊張を緩和せしめなくてはならないのである。

 

ライダーのプレッシャーによる馬との鬩ぎ合いに勝利するということは、プレッシャーの方向とその気勢(勢い)とに、馬が合致した動き(反応)をすることである。

しかし、ライダーが馬に対してプレッシャーをかけるときは、馬に対して駈歩や方向転換や停止などのコマンドをするので、ライダーは往々にして、プレッシャーの馬体との接触点に意識を傾けずに、自らのコマンドによる馬の反応がありやなしやが気になってしまうのである。

 

馬の反応を厳密に捉えるならば、ライダーのプレッシャーの方向と気勢に対する反応があって、その後にライダーのコマンドするところの反応を示すという順序なのである。

 

従って、馬がライダーのいうことを聞くということは、ライダーが与えるプレッシャーによる馬との鬩ぎ合いにライダーが勝利して後に、ライダーのコマンドに馬が応えるということなのである。

 

そして、馬がライダーのいうことを聞かないということは、ライダーが馬に与えるプレッシャーの方向と気勢に違える反応をしたということなのである。

 

馬の反応がプレッシャーの方向を違えたり、気勢が増減したりしたということで、この鬩ぎ合いに勝利するための優先課題は、馬を推進することで、方向性よりも気勢が優先だということなのである。

 

推進することで、この鬩ぎ合いを勝利し、ライダーが馬に対して主導権を握れる最も効果的方法なのである。その逆の論理は、ライダーのコマンドの方向や気勢に反した反応を馬がしたとき、ライダーが馬を推進できなければ、つまり、この鬩ぎ合いの勝利者は馬になってしまうので、馬がライダーに対して主導権を握ることとなって、ライダーのコマンドに馬が従うことがなくなってしまうのである。

 

例えば、馬がプレッシャーの方向を違えた反応を示したとき、先ず推進することが優先で、推進した後に、その方向を正すと心得なくてはならないのである。また、気勢に劣る反応をしたときは、気勢を増幅するように推進することが必要なのである。更にまた、馬がプレッシャーの気勢を越える反応したとき、つまり速く動いたり暴走したりしたとき、最も効果的には、更に大きく推進することが主導権を握る方法であるが、この場合は危険が伴うので、一般的に速度を弱めるようにするのが常道となっている。

しかし、馬がライダーに対してリスペクトするには、馬が示した反応を越える気勢となるようにライダーが馬を推進することが、主導権を握る最も効果的方法であることは我々は知らなければならないのである。

 

「馬をより推進することで、より絶大な主導権を手にすることができるが、ライダーのプレッシャーの気勢以上に馬が動いてしまったとき、つまり、暴走してしまったとき、より推進することは、あまりに危険が伴う所業で、且つ知恵のない話なのである。

そこで、この場合のトレーニング法として、馬の頭をライダーの左右どちらかの膝近くまで曲げて、より一層の推進をすることで、暴走のリスクを回避すると主に主導権を的にすることができるのである。

そしてこのとき、ライダーは、馬を推進しながら、レインを持つ手に緩み、つまり、馬がプレッシャーに譲る態度が見られたとき、プレッシャーをリリースすることを決して忘れてはならないのである。」

 

 

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