Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM 9:15 Temperature 21.9℃ Humidity 63% 晴れ    April 21,’26(Tuesday)

 

 

今朝は、先ほどまで薄曇りでしたが、今は日差しが出てきて晴れまして、少し風があります。

 

馬場は、ベストコンディションです。

 

 

 

「回転モーメントとムーヴメント」

 

力には、重力と動力があり、重力は、質量のあるものの位置する高さに比例して位置エネルギーが大きくなり、ものが落下すると、その位置エネルギーが運動エネルギーに変化して動き、落下する過程においては、位置エネルギーが運動エネルギーに変化した分位置エネルギーが減少し、運動エネルギーが増大品が落下して、床に落ちた瞬間に位置エネルギーが0となって運動エネルギーが最大化するのである。

 

動力は、作用点と支点の二つの力が同時に発生して、力の大きさは、同量で方向が逆方向となるのである。

作用点が支点へと向かうときは、支点は作用点に向き、直線モーメントとなり、作用点が支点以外のところに向かうときは、支点は作用点の方向と平行になり、回転モーメントが形成されるのである。

そして、水平の回転モーメントは、作用点が支点の左側に向かうとき、右回転モーメントとなり、右側へ向かうとき、左回転モーメントとなるのである。垂直の回転モーメントは、作用点と支点を左側面から俯瞰した場合において、作用点が支点の上方へ向かうとき、右回転モーメントとなり、下方へ向かうとき、左回転モーメントとなるのである。

 

馬は、二つのムーヴメントで動いており、一つはメカニカルムーヴメントで、もう一つはテクニカルムーヴメントである。

 

馬の常態は、首の伸縮運動で頭の位置が8の字運動をし、重心移動して動いているのである。ノーズファーストともいわれるムーヴメントである。従って、重心移動が起きて後にステップしていて、肢の筋肉運動を最小限にして動いており、これをメカニカルムーヴメントというのである。

つまり、馬は特別なことがない限り、通常メカニカルムーヴメントで運動している動物で、放牧場で馬がリラックスしているときは、最初の数歩は肢の筋肉運動をして動くものの、その後は全く肢の筋肉を使わずに動いているのだそうである。

 

これに対して、肢の筋肉運動によって重心移動をすることもできて、これをテクニカルムーヴメントというのである。ステップファーストともいわれるムーヴメントである。

 

馬の重心は、第4肋骨付近にあるといわれており、個体差はあるもの大凡サドルの帯道付近にあるのである。そして、体重の負重割合は、前肢に約60%、約40%といわれているのである。

馬の肢の筋肉運動を活発にするには、後肢への体重の負重割合を大きくして行う場合と、馬が意図的に後肢の筋肉運動を活発にして行う場合とがあるのである。

 

ブリティッシュ乗馬においては、バランスバックといって、前駆を起揚させて重心を後方へ移行させて、後肢への体重の負重を大きくして、後肢の筋肉運動を活発化させているのである。つまり、バランスバックして、テクニカルムーヴメントしているのである。

これに対して、ウエスタン乗馬では、牛の動きに対応する必要性からルーズレインでのコントロールが必要なので、前駆を起揚させバランスバックをすることができないので、後肢の踏み込みを深くし重心に近づけて、後肢への体重の負重を大きくして後肢の筋肉運動を活発化させて、テクニカルムーヴメントをしているのである。

 

馬は、バランスバックしたり後肢の踏み込みを深くしたりしても、首の伸縮をすることも可能で、競馬第4コーナーを抜けてダッシュしているときは、首の伸縮も後肢の筋肉運動も活発化しているのである。

 

ブリティッシュのバランスバックでは、前駆を起用するためにレインをタイトにする必要があり首の伸縮を制限するので、後肢の筋肉運動を活発化させているときは、首の伸縮ができにくくなるので、テクニカルムーヴメントで動くときは、メカニカルムーヴメントの割合は小さくなるのである。

 

しかし、ウエスタンでは、後肢の踏み込みを深くしているときもルーズレインであるために首の伸縮はできるので、メカニカルムーヴメントとテクニカルムーヴメントの両方を活発化できるのである。

 

ムーヴメントと回転運動との関連性では、馬体を左側面から俯瞰し馬の頭を左側においた場合、メカニカルムーヴメントの前進モードでは、左回転運動であり、肢の筋肉運動は最小限となるのである。テクニカルムーヴメントの前進モードでは、左回転運動には変わりがないが、後肢の踏み込みが深くなったり重心を後肢よりにバランスバックしたりして、後肢の筋肉運動を活発化しているのである。

 

原則的に、馬の頭を左に置き馬体を左側面から俯瞰すると、馬が前進しているときは、必ず左回転モーメントで、後退しているときは、必ず右回転モーメントで動いているのである。

 

つまり、馬が前進しているときは、馬の後肢がグランドを後方へ引っ張りキックしたりプリングしたりしているのであり、後退しているときは、後肢がグランドを前方へ押し出したり、重心が後方へ移行するのでこれを後肢が支えるようにしたりているのである。しかし、馬の首の伸縮で重心移動をしているときは前進でも後退でも、馬の肢は筋肉運動をしてなくて、ゴム紐のように腱が伸縮して肢を動かしているのである。

これをメカニカルムーヴメントというのである。

 

ルーズレインで脚により推進して前進すれば、馬はメカニカルムーヴメントで動き、重心移動してその後にステップする運動をするのである。この運動では、馬の肢の筋肉は最小限の活動で、肢は腱の伸縮によってステップしているのである。また、後肢を重心の近くまたは重心を越えて深く踏み込ませると、後肢の筋力で重心移動をしステップすることで重心移動をして運動しているのです。

後退しているとき、ライダーがレインを自らの重心に向かって引けば、重心移動が起きてからステップするようになるので、後肢は後方へステップして、馬体重を支えるような動きになるのである。

これに対して、後退するとき、レインを真上に引き上げるようにすると、ライダーのシートは真下へと馬の背中を押すようになるので、馬の頭を左に置き左側面から馬体を俯瞰すると、右回転モーメントが生まれて、馬の後肢が後ろから前に押し出すようなステップをするのである。このときは、後肢の筋肉運動による動きで、テクニカルムーヴメントとなるのである。

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