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今朝は、すっきりと晴れましたが、昨夜に少しだけ雨があったようです。今日は、とても気温が高くなりそうです。
馬場は、奥に水たまりが残っていますが、外はベストです。
準備運動(簡単解説)サークル編
準備運動を詳細に、解説すると複雑で解読困難に陥ってしまうので、簡単に分かりやすく大雑把に説明したいと思う。
準備運動には大きく分けると二つあって、一つはウォーミングアップ、もう一つは準備運動である。
- ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、常歩や速歩で軽い運動を行い、馬体を温め、メンタルを穏やかに、フィジカルは運動に対応しやすくし、怪我や故障を回避することを目的に行う。
従って、軽い運動中に強いプレッシャーを与えることなく、馬のリラックスの維持に努めることが望ましいのである。
また、ウォーミングアップする場所は、馬のメンタルに刺激の強いところや起伏の激しい場所などを避けるべきである。
更にまた、馬に得意不得意がある場合は、得意の方から始めるべきであり、ライダーにも得意不得意がある場合は、やはり得意の方を優先するべきで、馬の得意とライダーの得意が一致しないときは、ライダーの得意な方を優先的行うことが望ましい。何故なら、ライダーの不得意な方から始めれば、ライダーが不安や緊張をし易く、結果的に馬を緊張させてしまう畏れがあるからである。
ウォーミングアップは、倦くまでも馬の心肺機能を高めることであるから、それがなったかどうかで時間を決める必要があって、一定の時間を予め決めることは決してあってはなりません。
馬の息遣いや汗などの状態で、必要な時間を決めましょう。
- 準備運動
準備運動は、その後に行う運動のために、馬の可動性や操作性を高めることを目的として行う運動である。
今回は、サークル走行に限定して、準備運動を解説するものである。
サークル走行の構成要素は、ディパーチャー(始動)・コレクトリードのピックアップ(正しいリードの選択)・ガイド・ストップが要求される運動である。
- ディパーチャー(始動)とは、停止状態から常歩、速歩、駈歩への移行があり、また常歩から速歩、駈歩への移行もあり、更にまた速歩から駈歩への移行もある。
これらの移行は、加速によって歩様の移行ができる場合と、バランスバックによって移行ができる場合とがあり、加速は、馬の頭の動きを阻害せずに、ライダーが前傾し推進力を増すことででき、停止状態からの移行は、加速できないので、バランスバックによって後肢への負重を大きくし、後肢の筋力を以て始動するものである。
加速して移行をする場合は、ライダーが馬に対して主導権を握ることで馬を推進することが可能になるので、先ず主導権を握るために、レインをホールドし馬の頭の上下動を束縛し、その上で、脚で馬に刺激を与えて、馬を前進させる。(矛盾の敢行)
このことを数回繰り返すことで、馬のメンタルにおいてライダーの存在感が大きくなり、馬はライダーによって推進されたと感じることとなり、結果的にライダーは馬に対し主導権を握ることとなるのである。
ライダーは、矛盾の敢行によって馬を推進できるようになるので、馬を推進して加速し、歩様の変換を成すことができるのである。
加速することなく歩様の移行をする場合は、馬の重心をコントロールすることになり、バランスバック(重心の位置を後方へ移行する。または後肢を重心の真下近くへ踏み込ませる。)することで、後肢の筋力で重心移動を行い、これを成すのである。
バランスバックするためには、駈歩発進する直前に、一旦バックアップさせてから駈歩を促すことで行う場合もあり、後肢を踏み込ませておこなう場合もある。
後肢を踏み込ませる場合は、レインを真上にピックアップし、このときライダーは、極力シートに全体重を掛けるようにして、馬体を左側面から俯瞰した場合、馬の前駆が真上に向かい、後駆が真下へ向かう力が働くので、右回転モーメントが生まれ、後肢の踏み込みが深くなって、駈歩への移行がし易くなるのである。
以上のことを常歩や速歩で行い、バランスコントロールが容易にできるようにしておくことは、サークル走行だけではなく、あらゆるパフォーマンスの準備運動となるのである。
- ガイドは、馬のメンタルに「外方の壁」という概念があることが前提なのである。
外方の壁は、馬を内方姿勢の維持した状態で、外方脚で推進を維持し、その上で、内方へ馬を誘導しながら、左右のレインで馬の頭頂(Poll)内方へ引くようにすると、馬の前肢にブレーキが掛かり、外方前肢がより内方へステップするようになるのである。このことによって、馬に「外方の壁」の概念を植え付けることができるのである。
左右のレインを引いたとき、馬の内方姿勢が崩れると、「外方の壁」の概念は喪失してしまうので、倦くまでも内方姿勢を維持しなければならないのである。
「外方の壁」ができたとき、内方姿勢を維持してより頭頂を内方へ左右のレインをより引きつければ、サークルの軌道が小さくなり、頭頂を外方へ引きつければ、後肢がよりインサイドステップするので、サークルの軌道が大きくなり、さらに外方後肢の内方へのステップ大きくすれば直線運動に移行できるのである。
これらのガイドを常歩と速歩で充分に行えば、ガイドの操作性が高まり、駈歩走行へ移行しても、ガイドの操作性が容易になるのである。
- コレクトリードのピックアップをするためには、先ず、そもそもリードとは何かを知る必要がある。
馬は進化の過程で脊椎が硬直化した動物で、肉食獣のように脊椎を柔軟に動かし、運動エネルギー上に重心を移動させることができないので、重心上を運動エネルギーが通るようにして効率よく運動することから、リードが生まれたといわれているのである。
馬は、脊椎が硬直し柔軟に曲げて重心の位置を移動させることは、困難なので、運動エネルギーを馬体の対角線上を通るようにして、第4肋骨にある重心上を通過し効率よく運動しているのである。
因みに、鰐は身体の横に肢がついているので、重心上を運動エネルギーが通るようにできないために、効率よく運動できないので、駈歩ができず速歩までの歩様しかできないのである。
駈歩の歩様は、①外方後肢 ②内方後肢と外方前肢 ③内方前肢の順で、3拍子のリズムで運歩しているのである。そして、③から次のステップの①の間で空中を飛ぶのである。
運動エネルギーが、外方後肢から内方前肢へ向かうようにするためには、外方後肢と内方前肢が直線上に位置することが望ましく、これをなすために内方姿勢や二蹄跡運動があるのである。
従って、正しいリードをピックアップするためには、内方姿勢を形成する必要がある。
従って、正しいリードピックアップするためには、常歩や速歩で、内方姿勢を取ったり、外方後肢と内方前肢が直線上に位置するようにしたり、二蹄跡の姿勢を容易に形成するようにしなければならないのである。
上記のような馬のフレームワークを、常歩や速歩で容易に形成できるように準備する必要があるのである。
- ストップ(停止)は、駈歩から速歩から常歩からという3つのケースがある。
何れにしても、馬の停止は、後肢から入ることが望ましいのである。
何故なら、馬の骨格構造上前肢は、関節が後ろへのみ曲がる形状なので、前肢で停止すれば、間接の機能と逆の力がかかってしまうので、前肢の故障につながるリスクが大きくなるのである。
因みに、馬の故障の大半が前肢であることからも、前肢によるストップは避けたいところなのである。
そして、後肢の間接の構造は、飛節は前に曲がり、球節は後ろに曲がる構造を持っているので、前肢に比べて後肢の運動機能がフレキシブルなので、ストップは後肢でするのが望ましいのである。
そのためには、トレーニングの初期段階では、停止をさせないで、常歩や速歩でサークル走行中に、進行方向を曲げて極端に小さい巻き乗りをするのである。すると馬は回転運動を要求されるので、前肢の負重が大きければ回転運動がし難いので、馬は能動的に前肢の負重を軽減するようになり、やがて馬は後肢で停止することを学ぶのである。
常歩や速歩走行でサークル走行し、より小さい円運動を、つまり小さく巻き乗りをすると、馬は徐々に後肢で停止するようになるので、準備運動の段階で、これを数回繰り返すことで、後肢による停止が実現するのである。
※ ライダーが馬に乗るためには、馬のメンタルは、従順でコンセントレーションしていることが重要であり、フィジカルは可動性があり柔軟であることが必要なのである。
本項に記載ないことで、馬の従順性とコンセントレーションは、ライダーのプレッシャーは、馬に何らかの要求するためであり、その要求通りに馬が反応したとき、そのプレッシャーをリリースすることは必要不可欠であり、要求通りでなかった場合は、プレッシャーを維持したり増幅したりして、要求通りになるまでこれを続けて、要求通りに馬を反応させて、そのプレッシャーをリリースしなければならないのである。
以上のプレッシャーとリリースの原則によって、馬は従順になるのである。
そして、馬の反応が要求通りであるかどうかを、ライダーが判断するのは、プレッシャーを掛けている馬体との接点において感ずる感覚で、その良し悪しを判断しなければならないのである。
このとき、考えてしまうのは禁物で、考えるということは、大脳が介入することになり、判断にタイムラグとフィルターがかかり、その正体を見誤る畏れが生じるからなのである。
コンセントレーションは、ライダーの要求する運動がワンパターンになって、継続運動が続けば、馬は次なる運動を自ら予測して、ライダーの指示を待たなくなってしまうので、時々停止や方向の変換などをランダムに行って、ライダーの要求に変化を付けることで、馬は、何時ライダーから新しい要求が来るか分からないとなれば、馬は絶えずライダーの要求に備えて、ライダーの指示にコンセントレーションするようになるのである。
そしてまた、注意しなければならないことは、運動の移行をするとき、左方向へ進もうとしたり右方向へ進もうとしたり停止をしようとしたりしたとき、少しの馬の抵抗や反抗が見え隠れした場合、結果的に馬がいうことを聞いても、これをやり過ごすことなく、直ぐに推進をして、素直にライダーの要求に応えること求めなければなりません。
更にまた、コンセントレーションや従順性を養成するために、運動の変化を付けたり進行方向に変化を付けたりしたとき、そのアクション毎に、掛けていたプレッシャーをリリースすることが大切で、このリリースによって、馬にとってハードな要求であっても、馬は興奮したり混乱したりすることがなくなるのである。
準備運動は、ライダーに対して、馬が従順でコンセントレーションして、且つ、フィジカル的にも可動性と柔軟性があり、その操作性を良くするためにあるものなので、馬の抵抗や反抗を作ることは勿論、少しでも現れた時は、これを許すことなく対処しておくことは重要なのである。
馬に対するライダーのプレッシャーには、キューイング(Cueing 合図)とエイド(Aid 扶助)がある。
何れにしても、最終的に行うキューイングやエイドを行ってから、強制力を発揮するようにする必要がある。
最終的キューイングやエイドを行って、その後に強制力を行使すれば、馬はキューイングやエイドがあったとき、その後の強制力を予測するようになるので、強制力を行使する必要が徐々になくなるのである。
例えば、外方レインをタッチしてから内方レインを引けば、やがて、外方レインをタッチしただけで、馬は内方へ動くような反応をするようになるのである。(ネックレイン)

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