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今朝は、つい先ほどまで大雨でして、今は大分小ぶりとなりました。
馬場は、水浸しです。大雨の後の水引は速いのです。
乗馬におけるアマチュアの存在について、お話ししたいと思います。
ここでいうところのアマチュアとは、競技会のライダーの区分でいうノンプロとかアマチュアとかという呼称のことでなく、アマチュアリズムのことです。
馬から見た場合に、プロとアマの区分があるはずもなく、ライダーから見た場合にプロとアマの乗り方の違いがある訳でもない。然るに厳然と日本の乗馬社会にはアマチュアライダーが存在します。
日本で乗馬をするとなると、乗馬クラブへ通うのが一般的です
。
乗馬クラブが戦前からあったのかどうかは知りませんが、少なくてもこれほど一般的に定着を見たのは、戦後になってからでしょう。
戦後間もない日本は、大変貧困でした。
そんな中で、先人たちの知恵から生まれたのが乗馬クラブという営業形態ではなかったのではないでしょうか。
乗馬は、コストがかかる。
これを軽減する策として乗馬クラブが生まれ、レンタルホースビジネスとして展開されるに至ったのでしょう。
一般的に他のスポーツを考えてみますと、ゴルフ・テニス・ピンポンその他。
そのどれをとっても どの道具を使うか、どのようにして楽しむかなど基本的にプレーヤーが、その選択権を握っているのが当たり前です。
しかし、乗馬クラブでレンタル馬を借りる場合は、どの馬をどのハミで、然もどんな内容でまでもがライダーに選択権がない。
こんな環境から、乗馬におけるアマチュアが存在しているといえるのでしょう。
つまり乗馬クラブは、戦後の貧困の中で先人たちが知恵を絞って、乗馬の火を消さない方法として考え出されたすばらしい方法であった。しかし、アマチュアライダーを同時に誕生させてしまったのである。
アマチュアライダーとは、自分自身が騎乗する馬が良くなっているのか悪くなっているのかに、当事者責任を感じていないライダーのことをいうのである。
それは、無理もない話でどの馬に乗るのかどのハミを使うのかも、クラブ側に選択権が与えられて長いことやっていれば、ライダーに主体性が無くなってしまうのも当然です。
では、果たしてライダーに主体性のない乗馬とは、如何なるものなのでしょうか。
ここまで話を進めれば誰でもが理解をされることでしよう。
馬は、主体性のない社長の下に働く社員のようなもので、自分たちの将来どころか会社の存在そのものが危ういのは自明の理だ。
ライダーが自馬であろうがレンタル馬であろうが、主体性を以て馬に乗らなければならない。そんなことは、わかっているとおっしゃる方も少なくないでしょう。
しかし、果たしてこの事を本当にわかって乗っているでしょうか。
現在幸いにしてウエスタン業界は、自馬で馬に乗っている人が増えています。
この事によって、少しは改善されてきていることでしょう。
しかし、長年レンタル馬に乗ってきた関係で、本当に主体性を以て馬に乗っている人は少ない。
また主体性を持ったクラブ会員は、何かと注文が多くなるので、クラブ側から疎んじられる。
プロアマを問わず、オーナー馬レンタル馬を問わず、ライダーが主体性を以て乗馬を楽しむことが何よりも重要なのではないでしょうか。
「ライダーは、全て調教師。」という理念で馬に乗ること、馬の調教を考えて乗ることによって、結果として自分自身のスキルアップを達成する。
しかし、その様な理念で一般の人が、乗馬を楽しもうと思っても果たしてその事を自由にさせてくれる乗馬クラブが一体どれほど日本にあるでしょうか。これも重大な問題です。
レッスンは必ず騎乗に付いていたり、レッスンの内容も馬の調教の仕方でなく、ライダーの姿勢に専念させられたりしているのが現状です。
料金体系も騎乗時間が決められていたり、レッスン料とかが付いていたり、パッケージ料金となってしまっていて、顧客の選択肢がない。また、部班騎乗や蹄跡運動ばかりを強要される。
以上のような理由から、ウエスタン乗馬業界は、主体性のある自立したライダーへの意識改革のため、乗馬クラブ形態からの脱却を真剣に取り組む必要性に直面していると考え始めました。
ライダーが本当に主体性を以て乗る。また、主体性を芽生えさせるような乗馬環境の整備が何よりも急務だと考えているところです。
先ずライダーに大まかなテーマを与えて、そのテーマの目標に向かってどのように馬と対峙したらいいかをライダー自身が工夫して達成する。
その課程においてインストラクターは、良きアドバイザーとして、ライダーがその方法を見つけるためのサポートの役目を行い、決して、その方法を直接的に教えてしまうことを極力控える。
また、料金体系もパッケージ料金システムから、顧客が選択できるオプション方式に切り替える。
少なくてもレッスンなしで、ライダーが自由に考えて騎乗できるのが当たり前の乗馬社会を創らなければならないと考えています。
箱庭的乗馬(レッスン付きで乗るのが当たり前になっている人、インストラクターに何かいつも言われながら乗っているのに慣れていしまっている人。)の中で、乗馬ができていると錯覚している方にとっては、あるテーマに向かって自分で工夫して乗るということは、最初大変辛く感じることでしょう。
しかし、このことは日本乗馬界全体が、どうしても乗り越えなければならないことなのです。
日本の乗馬が、早くあるべき姿にならなければならないし、ウエスタン乗馬業界は、乗馬クラブ経営形態からの脱却によって、これを実現しようと考えています。

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