AM 9:30 Temperature 276.7℃ Humidity Hi 曇り August 17,’26(Monday)
今朝は、曇っていて湿度が高めです。
馬場は、ほぼ水が引きましたが、ウェット状態です。
さて、ライダーが馬に跨った状態のとき、ライダーは、馬を動かしたり、その動きを制御したりすることはできません。
つまり、ライダーは、馬を動かしたりその動きを制御したりする強制力を持っていないということです。
それは、馬上という同一物体上に作用点と支点が存在して、作用点と支点の二つの力は、逆向きで力の大きさは全く同じなので、相殺されて0となってしまうので、もし木馬の上で、脚やレインを使っても、木馬が動くことはないということで証明できるのです。
しかし、ライダーは、馬に対して強制力を発揮することができるのです。それは、馬体を曲げるということです。
それは、レインハンドを作用点に、その支点としてライダーのシートや脚がその役割を発揮することで、「馬体を曲げる」、つまり姿勢形成することには、ライダーが強制力を持つということなのです。
ここで注意しなくてはならないことは、作用点の力が支点に向かうと、支点の力は作用点に向かうので、相殺されてしまい、馬体が曲がることにはなりません。
作用点を支点以外のところへ向かうようにすると、作用点と支点の二つの力は、平行線を辿り回転モーメントとなり、馬体を曲げることができるのです。
更に、注意しなくてはならないことがあります。
それは、ライダーが無意識に、作用点の力を作用させると、支点はライダーの重心になり、作用点がライダーの重心に向かって、ライダーの重心が支点となって、その支点の力が作用点に向かってしまい、同一線上で、作用点と支点の力が向かい合ったり引き合ったりすることになるので、相殺されてしまい馬体が曲がることにはなりません。
従って、意識的に支点を設定して、作用点の力であるレインハンドは、支点とはずらしたところへ向かうようにすると、作用点と支点の力は、平行線を辿るので、馬体を曲げる強制力を発揮することができるのです。
例えば、収縮を形成させるとき、作用点のレインハンドを真上に引き上げるようにします。すると、ほぼ自動的にライダーのシートが支点となり、その支点の力は真下へ向かいます。
つまり、レインハンドを真上に引き上げると、この作用点の力を支えるためシートが支点となります。シートが支点となり、作用点のレインハンドが真上に引き上げるので、同時にライダーが意識しなくても、自動的に馬の背を真下へ押し下げることとなるのです。
この状態を、馬の頭を左側へ置き左側面から俯瞰すると、馬の頭が真上に引き上げられ、背中は真下へ押し下げられるので、右回転モーメントが生まれます。
右回転モーメントが生まれることで、馬の頭が下がり(肩が引き上げられ)、背中が真下へ押し下げられることで、後肢が前に引き込まれることとなり、収縮が形成できるのです。
内方姿勢は、左右のレインの長さを均等にして、馬の頭頂をライダーの外方脚の少し外側へずらしたところへ引きます。このとき、作用点がレインハンドで、支点が外方脚となります。
ライダーが、作用点の力を外方脚の少し外側へ引くことを意識することが大切です。そして、なるべくレインハンドの力を、外方脚を踏ん張ることで発揮するようにしなくはなりません。
内方姿勢の場合は、水平方向に馬体を曲げるので、支点を意識的に置くようにしないと垂直方向に馬体を曲げる場合と違って、自動的に支点を置くことはできないのです。
従って、作用点の力を支点の少し外側とか内側とかいうように意識して、且つその支点で力を入れるようにしなくては、思うように支点を置くことができません。
馬体を曲げる場合は、支点の位置を意識的にコントロールできるようになることが、鍵なのです。
つまり、レインハンドと脚は、一体的に使うことで、どちらか一方だけが使われてしまうのは、違うところが支点になってしまっているからなのです。
例えば、脚を使うことで馬の前進することは、理論的にはおかしいことなのです。
何故なら、脚は、馬体を横からしか押すことができないからです。馬が横に動いていいはずなのです。
しかし、ライダーは、脚を使って馬を前進させているのです。それは、作用点をレインハンドにして、脚を支点にしたとき、支点の力の方向は、作用点の力の方向で決まり、作用点が支点へ向かえば、支点は作用点に向かい、作用点の力が支点以外のところへ向かえば、支点の力は作用点の力と平行になります。
従って、作用点のレインハンドの力が外方脚の少し外側へ向かえば、支点である外方脚の力は、作用点の少し内側へ向かうので、作用点と支点の力の大きさは同じなのですが、馬体に当たる面積が小さい脚の方を馬は強く感じるので、前進するという仕組みなのです。
ライダーが、馬体を曲げるためには、支点の位置を自在にコントロールできるようなることが重要なのです。
ライダーが支点の位置を自在にコントロールようになれば、その支点を基点にして、作用点を駆使すれば、自在に馬体を曲げることができるのです。
こうすることが、手と脚は1対となるので、手だけとか脚だけを使ってしまうということはなくなるのです。
日本の馬術界が遅れているのは、作用点を駆使するときに、支点について配慮している点がないことなのです。
残念!!!

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