Arena Condition(乗馬の駈歩相談室)

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AM8:45 Temperature 12.5℃ Humidity 68% 晴れMarch 18,’26(Wednesday)

 

今朝は、先ほどまで曇っていたのですが、今は晴れまして、気温が高めです。

明日は、春分の日で、3連休の初日です。

 

馬場は、少々ドライになってきました。

 

 

  • 扶助(Aid)と合図(Cue)

 

乗馬は、ライダーと馬とのコミュニケーションで成り立つもので、ライダーは、馬上において、馬を動かしたりその動きをコントロールしたりすることにおいて、強制力を持たないので、馬のメンタルを活用しないと、馬をコントロールすることができないのである。

ライダーは、レインハンドを使っても脚を使っても、作用点と支点が馬上という同一物体上に位置しているので、作用点と支点の力とが相殺されてしまい、物理的力とはならないのである。

 

厳密にいえば、ライダーの体重、つまり重量は、ライダーが馬動きに影響を与えることができる唯一のもので、馬に対して物理的影響力を持っているのである。

 

更にまた、馬の姿勢形成(フレームワーク)においては、ライダーが強制力を持ち、馬体上に直線または回転モーメント作ることで、内方姿勢や屈撓や収縮などの姿勢形成を、物理的力を以て強制的にできるのである。

重ねていうが、どんなに姿勢形成(フレームワーク)をしても、馬が動くことに結びつくことはないのである。

 

従って、レインハンドや脚によって、況してやライダーの姿勢によって、馬を動かすなどということは不可能であり、脚によって馬を動かすことをいう指導者は、頭がおかしいとしかいいようがないのである。

 

乗馬において、ライダーが馬にあたえるプレッシャーは、二つに区分できて、一つは扶助(Aid)で、もう一つは、合図(Cue)である。

 

扶助とは、馬の動きを補助するようなプレッシャーで、例えば、ライダーのポジショニング(姿勢)で、ライダーが前傾したり後傾したりすれば、当然馬にかかる重量の配分が変化するので、これを意図的に活用すれば、馬の動きに影響させることができるのである。

また、レイン操作の中で引くというプレッシャーもまた、馬の動きに影響をもたらすことから扶助といえるのである。

 

一方、合図は、馬のメンタルに訴えかけるプレッシャーで、例えば、タッチレインや脚のプレッシャーなどは、合図なのである。

脚のプレッシャーを扶助だと理解されている人が多いように思うが、これは間違いで、どんなに脚でプレッシャーをかけても、全く馬に対して物理的に力がかかるということはないので、合図のカテゴリーに入るのである。

 

この他にヴォイスキューがあり、舌呼と呼ばれ、高い音を出せば動きを促進し、低い音を出せば抑制になるのである。

 

厳密にいえば、レインを引き、これを支えるためにシートや脚を連携させることは、馬体上に回転モーメント生じさせて、馬のフレームワークを、物理的力を以て形成することができるが、馬が動くことには何ら影響を与えることができないので、本来ライダーの重量以外のプレッシャーは、全て合図であって、馬の動きをヘルプするような影響を与えられる扶助といえるプレッシャーは、あり得ないのである。

 

従って、扶助でも合図でも、プレッシャーを掛ければ、馬のメンタルに緊張を与え、ライダーの指示通りの反応を馬がしたとき、与えていたプレッシャーをリリースすれば、馬のメンタルの緊張を解くことになり、指示通りの反応でなかった場合は、プレッシャーを継続するか増強して、更なる緊張を与えて指示通りの反応を求め、指示に従ったときに、与えていたプレッシャーをリリースして、緊張を解くのである。

 

このことが、乗馬における、ライダーと馬とのコミュニケーションの原則なのである。

 

従って、ライダーの扶助や合図は、馬のメンタルには緊張を与えるもので、その中で、扶助は、馬の動きをヘルプする役割が含まれているのである。

 

扶助も合図もライダーと馬とのコミュニケーションのツールであり、原則として、馬に与えるプレッシャーは、弱から強へスローリーに段階的に行うようにしなければ、馬のメンタルに興奮や混乱を招くリスクがあるので、ライダーには、細心の注意を払う必要がある。

更に、ライダーは、どの程度の強さのプレッシャーで馬が反応するかを見極めて、どのタイミングでリリースするか一貫性以て行わなければならないのである。

 

しかし、プレッシャーの強さにおいては、12345というように頭の中でカウントしながら段階的に行うべきで、例えば、5のプレッシャーで馬が反応したからといって、再びこれを馬に指示するとき、いきなり5のプレッシャーをかけてはならないのである。

再び12345とカウントするように、徐々にプレッシャーを加えるようにすれば、4のプレッシャーを掛けたとき、馬が5のプレッシャーを予測するので、馬は4で反応するようになるのであり、このようにカウントするようにプレッシャーを掛けるように、ライダーが心掛ければ、やがて馬は1のプレッシャーで反応するようになるのである。

 

ライダーによるプレッシャーは、馬を叱ることになり、プレッシャーをリリースすることは、馬を褒めることを意味するのである。

 

そして、プレッシャーとリリースは、ライダーの感覚で行わなければならないのである。何故なら、プレッシャーを馬に与えたときの馬体との接触感が、馬のメンタルの現れだからである。

プレッシャーの馬体との接触感が硬かったり重かったりするのは、馬が能動的に喜んで反応しているわけではないからである。硬かったり重かったりするのは、それだけ馬の抵抗や反抗があるからなのである。

 

従って、外形的に馬の首が曲がったり肢が動いたりしたからといって、プレッシャーをリリースすれば、馬の抵抗や反抗を募ってしまう畏れがあるのである。

 

接触感が柔らかかったり軽かったりすれば、馬が従順であり能動的に、ライダーの指示に従おうとしている現れなのである。

ライダーは、扶助でも合図でも、プレッシャーの馬体との接触点においての感触の変化を追いかけて、より柔らかく、より軽くなるように、かけるプレッシャーの強弱をコントロールしなければならないのである。

つまり、プレッシャーを与えたときの感触が硬かったり重かったりすれば、プレッシャーを継続または増強して、少しでも柔らかく軽くしてから、プレッシャーをリリースしなければならなのである。

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