AM 9:15 Temperature 30.1℃ Humidity 63% 曇り July 24,’26(Friday)
今朝は、曇っているので、湿度も高めで、気温も低めです。
馬場は、昨夜雨がありましたが、お湿りにもならずドライです。
ものが動くとは、ものの重心が動くことです。しかし、重心が動いても、ものが動くとは限りません。
ものが動くには、重力と動力とがあります。
重力とは、ものの重量が運動エネルギーに変換するときに動くので、何かに支えられることなく働く力なのです。
動力は、作用点と支点の二つの力が作用するもので、何処かを支えにして力が発揮され、その反作用としてものが動くというものです。
人間が馬に乗った時は、人間の体重を作用させれば、重力が発揮されたこととなり、これを扶助というのです。
つまり、馬が動くときに、ライダーが前傾したり後傾したりすることは、馬の動きを促進したり減退したりするので、このとき馬の動きに物理的力を以て影響させたこととなるので、これを厳密には扶助というのです。
扶助は、英語でAid(エイド)といいます。
これに対して、レインを引いたり脚を使ったりしたときの力は、動力なのです。
レインを引けば、シートや脚を支点にして作用させており、作用点と支点の二つの逆向きの力が働いているのです。脚を使っても同様で、脚を使ったとき、反対側の脚を支えにしたり、レインを支えにしたりして力を発揮しているので、動力を行使しているのです。
鞭も動力の一つで、鞭を使ったときも、シートや脚を支えにしているので、作用点と支点の二つの力が働いているのです。
動力の作用点と支点の二つの力は、力の方向が逆向きで、力の大きさは全く同じなのです。
従って、馬上でレインを引いても脚を使っても、何処かを支点にしているので、レインを引く力と同じ大きさの力で馬体を押しているのです。また脚を使っても何処かを支点にしているので、脚で押している力と同じ大きさの力で引っ張っているのです。
従って、レインを使っても脚を使っても鞭を使っても、木馬に乗っていれば、作用点と支点の力が逆向きで大きさが同じなので、相殺されるので、木馬が動くことはないのです。
レインや脚や鞭は、物理的に力が及ぶことはないので、扶助ではなく合図というのです。
合図を英語では、Cue(キュー)と言います。
従って、ライダーがレインを引いたとき、概ね馬が後退し、脚を使ったとき、概ね馬が前進するのは、不思議な話なのです。
つまり、レインを引けば何処かを押しているし、脚を使えば何処かを引っ張っているし、押しても引っ張っている二つの力は相殺されるので、馬が動くことには何ら物理的力として働くことはないのです。
しかし、実際上は、レインを引けば馬は概ね後退し、脚を使えば馬が概ね前進するのです。
ライダーが馬に対して主導権を握っているのが前提ですが、作用点と支点は、力の大きさが同じで逆向きなので、相殺されてしまうので、前進も後退もしないのが自然なのですが、後退したり前進したりするには、何らかの法則があるはずなのです。
その法則は、作用点と支点の力が働く面積に違いがあって、トータルとして力の大きさは同じであっても、プレッシャーのかかる面積が小さい方を馬は強く感じて、大きい方を弱く感じるのです。
そして、馬は強く感じる方の力の方向に沿って動くことになるのです。
木馬は、プレッシャーのかかる面積が違っていても、メンタルが作用することはないので、トータルとして同じ大きさであれば相殺されて動かないのです。
馬術用語として扶助と合図を使われますが、これを曖昧に使っている人が多いので、この定義をよく理解して頂きたいものです。
重力が扶助で、動力が合図なのです。

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