AM 9:15 Temperature 28.7℃ Humidity 71% 晴れ August 28,’26(Friday)
今朝は、先ほどまで曇っていましたが、晴れました。
馬場は、昨日や夜に時々雨が降っていて、良いお湿りでしたので、ベストコンディションです。
さて、今日は、柔らかい馬について、お話しをしたいと思います。
軟らかい馬とは、馬体が軟らかく曲がる馬という意味です。
私は、柔らかい馬を作ることがトレーニングの主な目的です。
レイニングホースを作るので、いろいろなパフォーマンスができるようにトレーニングするのですが、同時に柔らかい馬を作ることを中心においています。
従って、馬体の姿勢形成をする場合に、馬がしなやかに反応するようにします。
ライダーのプレッシャーに対して、馬が軟らかく反応するには、馬のメンタルが従順で抵抗や反抗心がないこと、また、ライダーの要求に機敏に反応できるようなバランスの対応力を持っていること、そして、ライダーの要求を理解できる能力を持っていること、更に、フジカルの腱や靱帯や筋肉が柔軟であることなどが馬が軟らかい要素です。
馬体が軟らかく曲がる馬は大人しい馬です。つまり、馬を大人しくするには、馬体を曲げることなのです。
柔らかい馬を作るトレーニングの手順は、先ず、馬のフィジカルを軟らかくすることです。フィジカルを軟らかくするには、馬体を曲げることです。
馬体の曲がる部分は、主にネック・ショルダー・後駆です。
ネックは、頸椎です。ショルダーは、肩関節です。後駆は、股関節です。
これらのパーツ以外にも詳細に説明すると、もっと沢山の部分がありますが、複雑になって解り難くなるので、大きく分けて上記のネック・ショルダー・後駆の3つのパーツを考えるようにしています。
そして、馬体を曲げる場合に、レインと脚でプレッシャーをかけます。
レインプレッシャーとレッグ(脚)プレッシャーは、一対です。どちらか片方だけプレッシャーをかけるということは絶対にありません。
このとき、回転モーメントを作るようにするので、作用点であるレインプレッシャーの向かう先は、支点となる脚以外のところへ向かいます。すると作用点の力と脚の力が平行になるので、回転モーメントが生まれるのです。
回転モーメントが生まれれば、馬体を曲げることができるのです。
例えば、収縮を形成する場合に、レインプレッシャーを真上に引き上げるようにします。するとライダーのシートが支点となり、このシートには、ライダーが意図しなくても自然に真下へ押し下げる力が生まれるのです。
馬の頭を左側へ置き、左側面から俯瞰すると、馬の頭頂が真上に、背中が真下に二つの力が働くので、右回転モーメント生まれるのです。
右回転モーメントが生まれれば、馬は収縮します。
ここに、日本の乗馬界の問題があります。
それは、手は手、脚は脚というように、二つのプレッシャーが別々になってしまっていることです。実際は、手を使っているとき、ライダーの重心へ向かって引いてしまっているのです。このことによって、手の力がライダーの重心へ向かうので、ライダーの重心が支点となって、重心が作用点である手に向かって力が働いてしまうのです。
すると、手と重心が向かい合う直線のモーメントとなるので、馬体が曲がることにはなりにくいのです。
このことを理解できないインストラクターは、手ばかり使って、脚が働いていないという叱責になってしまうのです。
日本の乗馬界には、支点という発想もなければ、回転モーメントなと及びもつかないのです。
馬体上に支点を自在におけるスキルを、ライダーは身につけなければ、馬体を曲げることはできないし、柔らかい馬などできるはずもないのです。
そして、ビットプレッシャーもレッグプレッシャーも、ワンタッチしてから徐々にプレッシャーを強くしていくようにすることが重要です。
また、ジャークのように急激にプレッシャー強める場合でも、ワンタッチしてからジャークするようにしなくてはなりません。
ワンタッチしてからプレッシャー強めることで、ワンタッチがあったときに次のプレッシャーを馬が予測し、素速く反応しようとするようになるのです。つまり、この馬の能動的予測が、馬の柔らかさなのです。
また、内方姿勢を形成する場合、左右のレインの長さを均等にして外方脚の外側に、外方脚と少しずらしたところへ引きます。すると、レインプレッシャーと外方脚の二つの力が平行となって、左または右の水平の回転モーメントが生まれて、左右どちらかの内方姿勢が形成できるのです。
このときも、プレッシャーをワンタッチしてから強めるようにして、馬が少しでも抵抗を弱めたらプレッシャーリリースして、これを繰り返すようにしていくと、馬は軟らかく姿勢形成するようになるのです。

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